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石破内閣も「政治とカネ」で爆発寸前! 鈴木馨祐法相だけじゃない“地雷閣僚”がゾロゾロ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月7日 9時26分

石破内閣も「政治とカネ」で爆発寸前! 鈴木馨祐法相だけじゃない“地雷閣僚”がゾロゾロ

不記載も指摘され旧統一教会との接点も(鈴木馨祐元外務副大臣)/(C)日刊ゲンダイ

 急落した内閣支持率が、さらに落ち込むかも知れない。原因は、石破首相が4日に決めた3閣僚の交代人事。特に危ぶまれているのは、鈴木馨祐元外務副大臣だ。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とのズブズブ関係をヒタ隠し、衆院選で落選した牧原秀樹法相の後任である。

「鈴木さんは党内で唯一存続する麻生派の所属です。石破総理は麻生最高顧問に気を使って彼を起用したともっぱら。ただ、鈴木さんは裏金事件を受けて党が設置した政治刷新本部の作業部会座長でありながら、政治資金収支報告書への不記載66万円が発覚。国会で追及され、謝罪、訂正に追い込まれました。統一教会の関連団体の会合で挨拶するなど、教団との接点も明らかに。また何か出てくるのでは、と囁かれています」(永田町関係者)

 先の通常国会では、政治資金規正法改正を巡って各党が改正案を示す中、鈴木氏は野党案について「再発防止と自民党の力をそぎたいという政局的な話がごっちゃになっている」と言い放ち、猛批判を浴びた。キャラ的にもちょっと難があるようだ。

「鈴木さんは東大法卒の元財務官僚で相当プライドが高い。相手が目上ならともかく、同僚や後輩に頭を下げてお願いするのが苦手です。政治資金パーティーには同僚議員の招待に消極的で、重鎮の麻生さんばかり呼んでいる。夏ごろのパーティーでは、麻生さんと政敵の菅元総理双方を呼んでいたのでザワつきましたが、『総理経験者を2人も呼べるのは自分くらい』と思っているフシさえある。野党の若手議員に国会で追及されれば、逆ギレしかねません」(自民党関係者)

 愛人スキャンダルの小里泰弘農相(落選)の後釜に就く江藤拓元農相は、経験者だけに“安パイ”と思われたが、在任中の19年、感染拡大が続いていた豚コレラについて国会で質問され「そもそも神様が悪いと思っている」とトンデモ答弁を展開。野党の批判を受け撤回に追い込まれた。

後任が枯渇する可能性

 前倒し解散を前提にバタバタ組閣したツケ。“身体検査”不足の危ない閣僚は現職にもゾロゾロいる。

 伊東良孝地方創生相は、日刊ゲンダイの調べで「政治とカネ」の問題が発覚。政治資金を透明性の低い政治団体に移し、使途を隠蔽した疑いがある。武藤容治経産相はキャバクラに政治資金を支出していた過去があり、坂井学国家公安委員長は、コロナ禍にもかかわらず官邸で昼食パーティーを開いて大炎上していた。

 岸田前政権は発足から1年程度で問題が続出し、4閣僚の辞任ドミノになったが、石破政権も同じ事態に追い込まれるのではないか。「そんなことになったら大変ですよ」と言うのは、前出とは別の自民党関係者だ。

「衆院選で大勢が落選しましたから、後任が“枯渇”しかねません。そもそも、鈴木さんの法相起用にしたって、総理は前任の牧原さんと当選同期の未入閣議員を消去法で選んだ結果でしかないのではないか。同期の木原誠二さんは過去のスキャンダルで入閣は厳しい。丸川元五輪相の夫・大塚拓さんは落選した。つまり、入閣にふさわしい議員がほぼいなかったというわけ。今後、問題閣僚が続出したら、後任不在で、結局、閣僚経験者の出戻りばかりになってしまうかもしれません」

 いつ“地雷”は爆発するのか。野党は手ぐすね引いているに違いない。

  ◇  ◇  ◇

 石破首相は政府要職・党役員の起用について「適材適所」などと言っていたが、裏金疑惑のある鈴木馨祐氏を起用するとは…。●関連記事【もっと読む】『石破首相「適材適所」どこに? 裏金問題を扱う法相の後任に裏金疑惑の鈴木馨祐氏を充てる仰天』も合わせてどうぞ。

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