《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月7日 19時2分
三浦監督(C)日刊ゲンダイ
予想通り、と言うべきか。7日に「正力松太郎賞」の選考委員会が都内で開かれ、チームを26年ぶりの日本一に導いたDeNAの三浦大輔監督(50)が満場一致で選出された。
王貞治ソフトバンク球団会長、高田繁元ヤクルト監督、山本浩二元広島監督ら5人の選考委員による「満場一致」と言うものの、実際には選考委員会は大紛糾。日本シリーズで2連敗からの4連勝で下克上を果たしたとはいえ、DeNAはセ・リーグのペナントレースで優勝した巨人に8ゲームの大差をつけられての3位である。「ペナントレースの重み」を重視する意見が出るのも当然と言えば当然だ。
ネット上には、三浦監督の初受賞を祝福する声に混じって、
《もうリーグ戦意味ないじゃん》
《納得いかない》
《小久保監督と阿部監督は納得できるのかね》
と、批判的な意見も散見される。
正力賞は「その年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる賞」だが、以前から「日本シリーズを制した監督に贈られるだけの賞」と揶揄する声があるのは事実だ。実際、1977年の正力賞制定後の受賞者を見ると、のべ51人のうち日本シリーズ優勝監督が34人。今年の三浦監督を含めて7年連続で日本一監督が選出されている。
2013年に24勝無敗の驚異的な成績で楽天を球団創設初のリーグ優勝・日本一に導いた田中将大、2022年に日本人最多本塁打記録を更新して史上最年少で三冠王に輝いたヤクルトの村上宗隆も「特別賞」に甘んじ、両年とも楽天の星野仙一監督、オリックスの中嶋聡監督という日本一監督が受賞した。
長いプロ野球の歴史でも過去にのべ12人しかいない三冠王打者からの受賞はひとりもいないのが実情だ。
いっそ、「日本一監督賞」に名称変更した方がスッキリするのではないか。
◇ ◇ ◇
DeNAといえば、CS突破を決めた夜、石井琢朗コーチは三浦監督との《関係悪化説》を払拭すべく、「ピエロを演じた」そうだ。あの日の夜にいったい何が起きていたのか。そもそもの《関係悪化説》とは。
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