巨人、阪神などライバル球団が警戒…筒香嘉智に復活気配、球際の弱さからの脱却【DeNA26年ぶり日本一 史上最大「下剋上」の舞台裏】#下
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月8日 9時26分
筒香嘉智(C)日刊ゲンダイ
【DeNA26年ぶり日本一 史上最大「下剋上」の舞台裏】(下)
今季、優勝争いを繰り広げた巨人、阪神をはじめ、ライバル球団がDeNAへの警戒を強めている。
理由の一つは、今季途中に米球界から復帰した筒香嘉智(32)の復活気配だ。「5番左翼」でスタメン出場した日本シリーズ第6戦、二回にバックスクリーン右へソロ本塁打を放つと、五回には満塁の好機に左中間フェンス直撃の走者一掃の適時二塁打。シーズンは57試合で打率.188、7本塁打、23打点と苦しんだものの、シリーズは6試合で打率.273、1本塁打、6打点。本人は日刊スポーツの手記に「シリーズ直前にようやく軸足の左足に重心を乗せる感覚がハマってきた」と書いた。
「メジャーからの復帰1年目はタイミングの取り方などで苦労するケースが多い。日米2000安打をマークした福留孝介もメジャーから阪神に移籍した1年目は故障などもあり、打率.198、6本塁打と苦しんだ。筒香もシーズン中に左肋骨を疲労骨折しましたが、本来の打撃ではなかったのは明らか。シリーズでは苦手だった速い球にも対応していたし、来季はケガさえなければ、少なくとも20本塁打は打つでしょう」(ライバル球団首脳陣)
さらにこの首脳陣は、チームの野球の進化を指摘する。
「シーズンのチーム防御率はリーグ5位の3.07、503失点、チーム総失策は12球団ワーストの96。攻撃に特化したチームで、球際の弱さが目についたが、シリーズではチーム防御率2.00で、失策はソフトバンクと同じ2個。守り勝った部分も大きい。攻撃面も各打者がボールを見極め四球を選び、主砲の牧でも進塁打を打つ。投打において『スキのない野球』を来季もするなら、リーグ優勝を達成する可能性は十分にあります」(同)
シリーズ制覇は必ずしもフロックではなかった。
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