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姿月あさとさん 忙しかった母親の「ゼリー寄せ」は寒天を使って…“特別な日のごちそう”だった【私のおふくろメシ】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月11日 9時26分

姿月あさとさん 忙しかった母親の「ゼリー寄せ」は寒天を使って…“特別な日のごちそう”だった【私のおふくろメシ】

歌手(元宝塚歌劇団)の姿月あさとさん(提供写真)

【私のおふくろメシ】

 姿月あさと(歌手/54歳)

  ◇  ◇  ◇

 元宝塚歌劇団の宙組初代トップスターで、現在は歌手活動が忙しい姿月あさとさん。おふくろメシはゼリー寄せ。ゼラチンではなく、好きな寒天で作る一品だ。そして卵焼きも思い出の味だという。

 ゼリー寄せといっても母親の場合はゼリーではなくて、寒天で作ってくれていました。いろんなお野菜を入れて最後に固めるのは寒天なんです。

 いろんな方が家に集まるような特別な日によく作ってくれましたね。見栄えがいいですから、前菜みたいな感じでお出しして。

 中身はその時、その時にあるお野菜で変わります。

 写真にある料理は母親を真似して私が作りました。中身は画像では少しわかりにくいかもしれませんが、枝豆、プチトマト、ヤングコーン、ナス、シイタケなど。その日にある野菜を細かくして入れていますので、多分、ズッキーニも入れたと思います。はっきりしなくてすみません(笑)。

 母親がゼラチンは使わず寒天を使っている理由は、よく固まって溶けないこと。それとヘルシーなこと。あと、なんといっても私が子供の頃から寒天が大好きだったからなんです。

 型は四角のものが多いですが、写真にあるように丸い型で作るとパーティー料理っぽくなりますよね。

 実はこのメニューを作ってくれるようになったのは私が大きくなってからなんですよ。私が小さい頃は両親が共働きでしたから私のご飯はおじいちゃん、おばあちゃんがよく作ってくれました。とくにおじいちゃんが料理上手だったんです。

 ですから、ゼリー寄せは本当に特別な日だけ。忙しい母親が作ってくれた回数の多いメニューは卵焼きでした。本当のおふくろメシはというとシンプルですが卵焼き。母親が作るのはいつもおだしのきいた、いわゆるだし巻き卵。これが本当においしくて。

東京で食べた甘い卵焼きにビックリ

 私、卵焼きといえばこれしか知らなかったので東京に来て甘い卵焼きを初めて食べた時はビックリしました。

 それからいろんな卵焼きを食べてきましたが、母親の作る卵焼きが一番好き。今も大阪の実家に帰ると作ってもらいますし、母親が東京に来てくれたら、帰る前には必ず卵焼きを作ってくれます。

 それからもうひとつ、子供時代の思い出のメニューといえば高野豆腐の煮物。お話ししたようにおじいちゃん、おばあちゃんが料理してくれる日が多く、オカズは煮物が多かったんです。高野豆腐の他にもいろんな煮物、筑前煮とか。おじいちゃん、おばあちゃんの作る煮物にはカボチャだとかひじきや切り干し大根など日本の煮物という感じ。子供の私はとても好きで、全部おいしかったですね。

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