1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

新・公明党が自民裏金議員に「けじめ」要求どの口が?衰退の一途でも「やってる感」全開の悪あがき

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月11日 10時48分

新・公明党が自民裏金議員に「けじめ」要求どの口が?衰退の一途でも「やってる感」全開の悪あがき

公明党臨時大会で拍手に応える斉藤鉄夫新代表(中央)ら(C)共同通信社

 結党60年の節目を17日に迎える公明党には鼻白むばかりだ。総選挙で惨敗を喫した上、落選した石井啓一前代表は就任から1カ月あまりで辞任。後釜に座った前国交相の斉藤鉄夫新代表は石破首相に対し、裏金議員をめぐる「けじめ」を求めたという。ア然の展開だ。

 斉藤代表と石破首相は9日の与党党首会談で政策合意書に署名し、野党時代を含め四半世紀に及ぶ自公連立の継続を確認。その際、斉藤代表は再選した裏金議員について「政倫審(政治倫理審査会)に出ていない、何の説明もしていないでは、けじめを取ったことにならない」とクギを刺したという。ご都合主義にもほどがある。

「クリーンな政治」を掲げながら裏金事件に目をつむり、「下駄の雪」の本領を発揮してきたのが公明だ。衆院選では選挙区事情を優先し、非公認となった裏金議員らに推薦を出しまくって再選を後押し。二枚舌に呆れた有権者にソッポを向かれ、比例得票は600万票割れ。1996年の比例代表導入以降、過去最少まで減らした。支持母体の創価学会の高齢化だけでは説明がつかない。

■トリガー解除は「20年前から」

 10日のNHK「日曜討論」に出演した岡本三成政調会長の発言も振るっていた。

 国民民主党が要求するガソリン税を一時軽減する「トリガー条項」の凍結解除をめぐり、「私どもも20年以上前から訴えています」とドヤ顔。「自動車関連租税があまりにも複雑すぎるので、簡素化して利用者負担の軽減をしていく。選択肢のひとつがいわゆるトリガー。実現したいと思っています」などとペラペラやっていたが、どの口が言うのか。トリガー解除などをめぐる昨年末の自公国協議を「国民民主党は内閣不信任に賛成した」という理由で自民と足並みをそろえ、ご破算にしたのが公明だ。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう指摘する。

「20年以上も与党でありながら具体化できなかっのですから、無能だと白状しているようなもの。体制一新と『やってる感』で乗り切れると踏んでいるなら甘すぎる。そもそも、公明党は『政治とカネ』と無縁とは言えません。財務副大臣を務めた遠山清彦元衆院議員はコロナ禍の最中に銀座のクラブで遊び、キャバクラ代に政治資金を使っていたことがバレて、あっという間に辞職。間もなくコロナ融資の不正仲介で起訴され、有罪となった。公明党は説明責任を果たすべきでしょう」

 間もなく池田大作名誉会長の一周忌。きっと草葉の陰で泣いている。

  ◇  ◇  ◇

 さきの衆院選において党機関紙「公明新聞」には危機感丸出しのむなしい大見出しが踊り…。●関連記事『【もっと読む】公明党が大阪の惨敗危機に大焦り…機関紙「公明新聞」のむなしい鼓舞』で詳報している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください