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北川景子不在の「スマホを落としただけなのに 最終章」が大苦戦…興収予想は第1弾の4分の1に!

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月12日 9時26分

北川景子不在の「スマホを落としただけなのに 最終章」が大苦戦…興収予想は第1弾の4分の1に!

北川景子(C)日刊ゲンダイ

 成田凌(30)が猟奇的な殺人鬼を演じた『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナルハッキングゲーム』(東宝)が、人気シリーズ第3弾にして興行的に苦戦している。11月1日の公開日から4日間の観客動員数は約10万人、興行収入は約1億4600万円。筆者の試算では、最終興収は約5億円程度に落ち着きそうだ。

 2018年11月に公開された第1弾『スマホを落としただけなのに』の最終興収は約19億6000万円、20年2月公開の第2弾『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の最終興収は約11億9000万円だった。残念なことにこの人気シリーズは、公開するたびに興収が半減を繰り返し、第1弾の4分の1程度に減少してしまった。

『スマホ~』は宝島社文庫で今年8月に4弾が刊行されたが、「シリーズ累計100万部を突破した人気推理小説の劇場版第4弾も製作されるのかは「今のところ微妙…」と、映画関係者は言う。

■露呈した成田凌のパンチ力不足

 1作目で興収が20億にも届きそうな勢いがあった人気作品はなぜ失速したのだろう。

「最大の誤算は、1作目でヒロインを演じた北川景子(38)が、短いシーンや写真で登場はするものの、2作目以降に出演していないことでしょう。元々このシリーズは"北川景子ありき"で企画・製作されたものでしたから、彼女の妊娠、出産によるスケジュール調整がどうにも融通が利かなくなったのが悔やまれますよね。後に第1子出産からわずか2カ月で仕事復帰したことを、珍しく正直に『嫌でした』と話すぐらいでしたから、売れっ子女優のスケジュールは隙間が無いほど真っ黒だったと想像できますよね」(映画関係者)

 製作側としても、2作目には白石麻衣(32)、3作目ではクォン・ウンビ(29)をヒロインにしたものの、「やっぱり北川景子じゃなきゃ…」という声がSNSでは根強い。

「相性のようなものがあるといわれている映画作品と役者のキャスティングですが、『スマホ~』は北川との相性がベストだったのでしょう。この作品のファンからは、"『スマホ~』最大の魅力は、北川の美しさと、成田凌の狂気"という声が聞かれます。北川が出演し続けていたら、ハリウッドの『スクリーム』シリーズ同様、ほぼほぼエンドレス状態で製作されていたかもしれませんね」(別の映画関係者)

 北川の不在からの興収の不振で、役者としての評価が微妙になってしまったのが成田だろう。観客が思わず息を呑むような狂気を演じることで、役者としてのステップアップを目論んでいたはずなのだが…。

「成田は今年7月期に主演した日テレ系ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』も全話平均視聴率が4%台と振るいませんでした。名誉回復を狙った『スマホ~』も観客の反応が鈍かったとなれば、今後の仕事にも影響が出てくるのでは…」(芸能関係者)

 成田のパンチ不足が露呈した一方で、2児の母となった今でも、北川の女優としての人気を改めて再確認させられた『スマホ~』の興収成績だと言えよう。(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)

  ◇  ◇  ◇

 コロナ禍の変則進行になった2020~21年のNHK連続テレビ小説「おちょやん」で大きな存在感を示した成田凌だが、その後の活動は、どうも振るわない。●関連記事もあわせてご覧ください。

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