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ローテ守れない佐々木朗希を追うドジャースの勝算…ポスティングによるメジャー挑戦の全内幕

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月12日 9時26分

ローテ守れない佐々木朗希を追うドジャースの勝算…ポスティングによるメジャー挑戦の全内幕

佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ

「入団時にメジャー移籍を容認する約束があったのか」

 9日、ロッテが佐々木朗希(23)のポスティングによるメジャー挑戦を容認、移籍に向けた手続きを始めることを発表した際、松本球団本部長にはこんな質問が飛んだ。

 同本部長は言下に否定したものの、実際はどうだったのか。

「入団時にメジャー挑戦を前提としたサイドレターはなかったと聞いています」と、ロッテOBがこう続ける。

「ただ、メジャー挑戦に関しては、かつてのフロント幹部が口約束でOKしていたといいます。特にモメにモメたのは昨年ですよ。本人はどうしても昨オフ、海を渡りたかったようで、球団サイドが、せめて、あと1年待てないのかと言っても聞く耳を持たなかったらしい。なんでも佐々木は浪人を覚悟するくらい強硬だったようで、球団サイドは後釜として大物外国人の調査までしたといいますから」

 佐々木の契約更改がキャンプイン直前、年明けの1月26日にズレ込んだのは、それなりの理由があったようなのだ。

 ともあれ、メジャー挑戦が正式決定したいま、懸念されるのは「体の弱さ」ではないか。

 今年でプロ5年目ながら、規定投球回数に達したことは一度もない。22年に20試合、計129回3分の1投げたのが最多だ。今季も右腕の違和感で2度、戦列を離れた。日米両メディアも「最大の不安材料は体」と報じている。

 1週間に1回、中6日の先発でも悲鳴を上げていた投手が、中4、5日が当たり前のメジャーで働けるのか。

 中でも高校時代から佐々木をマーク、プロ入り以降も度々、タンパリング疑惑を指摘されるほど入れ上げているドジャースは、どう使うつもりなのか。

 ドジャースのロバーツ監督は、トーク番組に出演した際、司会を務めたベッツ(32)に「サンタクロースにお願いしたいものは」と聞かれ、こう答えている。

「ブルペンで投げた男を連れ戻したい。それと重要な局面で投げられるFAの救援投手をもうひとり。先発も欲しい。それとポストシーズンでビッグホームランを打った選手を連れてきたい」

今年以上にブルペンを強化するのが勝利への近道

 つまりFAになった今季33本塁打、99打点の外野手、テオスカー・ヘルナンデス(32)と、7勝3敗1セーブ、防御率1.93のリリーフ右腕、トライネン(36)と再契約した上で、計算の立つFAのリリーフ投手と、先発も欲しいということだ。

「これはドジャースのオフの補強プランそのものですよ。トライネン以外に計算できるリリーフも加えたいのは、今年以上にブルペンを強化したいということでしょう」と、米紙コラムニストのビリー・デービス氏がこう言う。

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