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元大関・魁皇の株がV字回復!九州場所担当部長として28年ぶり「15日間札止め」に大貢献

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月12日 11時32分

元大関・魁皇の株がV字回復!九州場所担当部長として28年ぶり「15日間札止め」に大貢献

大の里(C)共同通信社

「15日間、入場券完売となりましたことを誠にありがたく、心より感謝申し上げます」

 初日の協会挨拶で、こう言ったのが八角理事長(元横綱北勝海)だ。

 10日に始まった大相撲九州場所を含め、今年は全6場所、全90日間札止め。これは若貴ブームに沸いた1996年以来だ。

 もともと福岡での11月場所は「不人気場所」と呼ばれており、相撲協会は常に集客に四苦八苦。若貴ブームが去ってからは、それが顕著だった。

 九州場所の全日札止めに大いに貢献したのが、元大関魁皇の浅香山理事(52)だろう。

 福岡出身力士として長く土俵で活躍した「郷土の英雄」は九州場所担当部長として東奔西走。本場所をアピールし、チケットの売り上げに大きく貢献したという。

「協会内での立ち位置も変わってくるかもしれない」と、ある親方はこう続ける。

「実は浅香山親方は過去にミソをつけている。ひとつは今年3月の宮城野部屋閉鎖です。最終的に伊勢ケ浜部屋に転籍となったが、当初は預け先をどうするかで揉めに揉めた。協会から『理事である浅香山親方が彼らを預かるのが妥当』と提案されたものの、浅香山親方はこれを断固拒否。いくら説得されても、『無理』の一点張りだった。そんな姿が協会からは『頼りない』と失望され、一門内でも『我々の総帥なんだから、俺が何とかするくらいは言ってほしかった』と不満が噴出した。これでは今後、協会内で要職につけない恐れがあるし、人望を失えば理事選出馬すらも危うかったともっぱらです」

 逆風の中、28年ぶりの快挙を成し遂げ再び九州場所を大相撲最盛期並みに盛り上げた。晴れて出世コースに戻れそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 大相撲と言えば、先場所限りで引退した貴景勝は、過去に2場所連続で「優勝に準ずる成績、優勝」しながら横綱になれなかった。いったいなぜか。貴乃花の元弟子だからなのか。日本相撲協会・八角理事長を直撃すると、意外な答えが返ってきた。

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