中日・木下拓哉のFA宣言に《広島ならセルフ戦力外》の声も…“フリーパス捕手”が狙うは「第2の嶺井」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月12日 11時32分
FA権の行使について取材に応じる中日・木下拓哉(C)共同通信社
中日の木下拓哉(32)が今季取得した国内FA権の行使を表明した。
過去には“打てる捕手”の評価もあったが、今季は74試合出場で打率.228、3本塁打、9打点で、ディフェンス面も盗塁阻止率は.156。5月末までに19個の盗塁を許し、スポーツ紙でも「阻止率0割のフリーパス」と話題になっただけに、あの木下がFA宣言!? とファンが驚くのも無理はない。
ネット上には、《2021年以降打率が2割前半しか打てない。リードも弱気で四球ばかりだし、チャンスで攻めたリードができずに失点が多い。こんな選手を欲しいと思える球団があるのでしょうか?》、《広島ならセルフ戦力外、日ハムならノーテンダーの事案だな》などと、厳しい意見も散見される。
中日からは宣言残留を認められたうえで、複数年契約を提示されていると明かしたが、果たして獲得に名乗りを挙げる他球団はあるのか。
「中日では宇佐見、加藤匠との併用で、年々出場機会を減らしている。井上一樹監督を迎えたチームは捕手陣の再建が大きなテーマで、ドラフトでは社会人の日本生命から強肩強打の石伊雄太を4位で指名した。年齢的にも木下が新天地を求める気持ちは分かる」
と、中日OBがこう続ける。
「とはいえ、正捕手不在の他球団は少ない。木下もレギュラー獲得までは考えていないと思う。頭にあるのは嶺井の例でしょう。2022年オフにDeNAからソフトバンクに移籍した嶺井も最初から甲斐のバックアップという評価での移籍で、それでも前年の年俸2200万円から4年総額3億円の契約を手にした。移籍前年の嶺井の成績は93試合出場で打率.205、5本塁打と、木下とほぼ同じレべル。捕手は2番手、3番手でも需要のあるポジションではありますから」
ただ、嶺井が補償のないCランクだったのに対し、今季年俸が6800万円とされる木下は人的プラス金銭か、金銭のみの補償が生じるBランクとみられる。この差は大きい。果たして、人を取られるリスクを犯してまで木下を獲得したいという球団があるのかどうか。
前出のOBは、「結局、残留して元サヤに収まるのではないか」と見ている。20年には・455という驚異の盗塁阻止率をマークするなど、地力のある捕手だ。仮に“出戻る”ことになったとしても、レギュラー再奪取はもちろん、若手の前に立ちはだかる壁としての役割は担える。
◇ ◇ ◇
そんな中日だが、来季に向けて課題は山積みだ。そのひとつが「3億円男・中田翔の扱い」で、中日では中田を巡るジレンマが発生しているという。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。
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