元おニャン子生稲晃子氏が石破内閣の外務政務官に…米ロ中相手に務まるの?「不勉強」理由に取材拒否の過去
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月13日 14時42分
適材適所?(C)日刊ゲンダイ
「自民党は人材の宝庫だ」
故・安倍晋三首相が総理在任中によく使ったフレーズだが、果たして「宝庫」なのかと疑問を抱いている国民は少なくないだろう。第二次石破内閣の外務政務官に生稲晃子参院議員(56)が就任する、と報じられたためだ。
石破茂首相(67)は、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関与した議員は要職に起用しない方針を決めている。このため、生稲氏に白羽の矢が立ったようだが、生稲氏は2022年夏の参院選で初当選したばかりの1期生だ。
1980年代に一世を風靡したアイドルグループ「おニャン子クラブ」を支えた元メンバー。参院選に出馬した際、今回の衆院選を非公認で戦って勝利した萩生田光一衆院議員(61)と共に八王子の旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の施設を訪問。教団信者相手に演説をしていたことが報じられていたが、問題は選挙戦で明らかになった政治姿勢。
■参院選アンケートでは「無回答」連発、自由記述では“パクリ疑惑”
NHKの候補者アンケートでは「無回答」を連発し、東京新聞の自由記述のアンケートでは、同じ自民候補の朝日健太郎・現参院議員(49)氏と回答が酷似する“パクリ疑惑”も浮上した。開票時は「不勉強」を理由にTV局のインタビューをすべて“拒否”したとして、テレビ東京の選挙特番「池上彰の参院選ライブ」で池上氏から苦言を呈される場面もあった。
政務官は大臣からの指示や要望に応じ、政策調査や情報収集、資料作成などを手掛けるほか、事務次官との間で政策の企画、立案を担当する重要ポスト。しかも、生稲氏が関わるのは外務省だ。
「またトラ」として世界が動向を注視している米国トランプ政権はもちろん、ロシアや中国との厳しい外交折衝に遭遇する場面も出てくるだろう。「不勉強」では到底務まらない。紀藤正樹弁護士(63)が自身のX(旧ツイッター)で、《なんと外務政務官に生稲晃子参院議員》と驚きの投稿をしたのも当然ではないか。
《石破首相は外交やる気ないな》《誰が考えても、生稲さんの外務政務官は無理ゲー》…。Xで《生稲晃子》がトレンド入りしたのを受け、SNS上でもこんな投稿が少なくない。
生稲氏は自身のSNSで「1917(いくいな)はロシア革命の日」などと書いていたが、プーチン大統領には冗談でも言わない方がいい。
◇ ◇ ◇
少数与党に転落した石破内閣。●関連記事【もっと読む】《石破首相「適材適所」どこに? 裏金問題を扱う法相の後任に裏金疑惑の鈴木馨祐氏を充てる仰天》【さらに読む】《農相・法相の後任人事でも石破カラー封印…「党内融和」優先に世論ますますがっかり》を取り上げている。
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