1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

日本でも“陰謀論者”とトランプ支持者がリンクする不気味(ラサール石井/タレント)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月14日 9時26分

日本でも“陰謀論者”とトランプ支持者がリンクする不気味(ラサール石井/タレント)

陰謀論者が擁護する斎藤元彦氏候補(C)日刊ゲンダイ

【ラサール石井 東憤西笑】#230

 カオスな週だった。アメリカではトランプ氏が大統領に返り咲いた。レイプ疑惑もあり女性問題で裁判沙汰になった。過激な支持者を煽(あお)り議会襲撃事件に発展し死者も出た。そんな彼を国民は圧勝させた。アメリカって何なんだろうと思ったが、日本も同じようなことが。

 まず驚いたのが、国民民主の党首玉木氏の不倫報道だ。

 お相手の女性は高松市観光大使をやめさせられそうなのに、辞任などはせず、仲間は首班指名して、周囲も「仕事と家庭はわけて、仕事に専念して欲しい」(by橋下徹)などと擁護ムードなのが驚きだ。

 これに対してコメントを求められた、れいわ党首の山本太郎氏は「玉木ンの下半身の話で国民が死ぬことはない。そんなことよりも公約にあげていた消費税の減税さっさとやれよ!!そっちの方が国民の命の方に関係してんだよ!自民党・立憲に『消費税減税した方と一緒にやろう』ぐらい言ってみ。小さなゴール決めてからだみたいなセコい話するな!政治のダイナミズムを見せてみろ!」とド正論。「守ったれあの女の子」とお相手の女性を気遣ったのも彼だけだった。

 逆に同じ党首では、日本保守党の百田氏がYouTubeで「女性は18歳から大学に行かさない。25歳を超えて独身の場合は生涯結婚できない法律にする」などと発言。また「30超えたら子宮を摘出する」とも述べた。ご本人は「SFの世界の話」と釈明したが、まず全てのSFファンとSF作家に謝罪すべきだ。一作家の頃ならいざ知らず今や党首の立場でこれはない。

 トランプが当選してからトランピズムの人たちによる「yourbody, mychoice」(「おまえの体、俺の選択」)などという女性嫌悪の投稿が爆発的に増えたらしいが、これも似ている。

 トランプそっくりなのはまだある。兵庫県知事選の斎藤候補だ。パワハラはマスコミの捏造(ねつぞう)だという陰謀論的根拠で擁護論が噴出し、今や稲村候補に迫る勢いらしい。

 過激な支持者が1日に3人も逮捕されるわ、立花孝志氏や高須院長、統一教会まで応援するという、阿鼻(あび)叫喚の地獄絵図の様相だ。しかも斎藤候補の支持者はトランプ支持者とかなりリンクしているらしい。

 なぜこんなに陰謀論者トランプとリンクするのか。これが世界の潮流なのか。

 そういえば森永卓郎氏が玉木氏の不倫報道に「減税しようとすれば、財務真理教のせいで必ずこういう目にあう」と言っていた。さもありなん。

 もう何が陰謀論で何が本当かわからなくなってきた。

(ラサール石井/タレント)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください