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ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月14日 9時26分

ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

佐々木朗希(C)共同通信社

 佐々木朗希(23=ロッテ)のメジャー挑戦が本決まりになって、本命視されるドジャース以外の球団が続々とラブコールを送り始めた。

 日本時間12日、ヤンキースのブーン監督が今季を総括するオンライン会見で佐々木に言及。「我々は彼が特別な才能の持ち主だと知っている。メジャーの先発としてエースになれるレベルだ。我々も彼の移籍候補のひとつに入ることを望んでいる」と話した。

 米大リーグ公式サイトは同日、カブスが佐々木争奪戦に参戦すると報じた。ホイヤー編成本部長は8月30日、ソフトバンク打線を7回3安打無失点に抑えた佐々木の投球をネット裏からチェックしている。

 さらにパドレスも水面下で動いている。フロント幹部が時折、来日しては佐々木の投球を視察しているし、チームには佐々木が慕っているダルビッシュ有(38)もいる。

 佐々木はドジャース入りが最有力、デキているとか、密約があるとの情報まで飛び交うほどだ。そんなウワサを否定したのが佐々木の代理人であるジョエル・ウルフ氏。「移籍先は決まっていない。決まっているとしたら、他球団はフロント幹部を日本に送り込んで彼のことを調査したりはしない」と、11日付「USA TODAY」(電子版)でコメントしている。

 代理人が密約を認めようものなら、ドジャースはタンパリング(事前交渉)でフロント幹部が処分される。仮に密約があるとしても「ある」と言えないわけで、密約の真偽は定かではない。しかし、密約があろうとなかろうと、ドジャース以外の球団が佐々木獲得を諦めていないことは事実だ。ア・リーグのスカウトがこう言った。

「佐々木は希代の負けず嫌い。勝ち気で、時には自信過剰とも受け取れる性格だと聞きました。今オフのメジャー挑戦が決まると『世界一の選手になりたい』ともコメントした。ハングリー精神が旺盛なわけで、他球団はそこに付け入る余地があると踏んでいるのではないか」

 佐々木が、まだ筋力トレーニングに力を注いでいなかったころの話だ。

 いかにも体の線が細いことを危惧した首脳陣のひとりは佐々木に、だれもが知っているようなメジャーの剛速球投手の固有名詞を出して、「見ろよ、あの筋骨隆々の体を……」と水を向けると、本人は「球は速いかもしれませんけど、ストライクが入らないじゃないですか」と答えたという。

「それでも160キロ出ますから」

 メジャーでも名うての剛腕はコントロールに問題があるが、自分はそうじゃない。160キロを投げてなおかつ、その剛腕よりも制球がいい。だから必ずしも、筋骨隆々になる必要はないと言いたかったのだろう。

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