「50-50」の大谷もビックリ?世界の王貞治がやってのけた「パーフェクトスチール」【仰天野球㊙史】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月14日 9時26分
チームメイトに出迎えられる王貞治=1962年(C)共同通信社
【仰天野球㊙史】#1
ドジャース・大谷翔平の「50-50」(フィフティー・フィフティー)が2024年度の新語・流行語大賞にノミネートされた。本塁打と盗塁の数だが、メジャーの長い歴史でも史上初の快挙。最終的に「54-59」まで積み上げた。ホームラン打者が多くのスチールをしたというのがミソだ。
ホームラン打者といえば、通算868本の王貞治。この希代のスラッガーがなんと1試合の中で二、三、本盗を成功させていたのだから驚く。
ときは1961(昭和36)年5月18日。入団3年目、後楽園球場での国鉄スワローズ(現ヤクルト)戦だった。
「2番・一塁」で先発出場し、三回に安打で出塁すると、すぐに二盗。次打者の二ゴロで三塁へ進んだ。
続く長嶋茂雄は四球を選び一、三塁。5番打者のカウントが2-2になったところで長嶋が二塁へ走り、捕手の二塁送球を見て王がホームインした。歴史的なONダブルスチールである。
王は四回にも二塁打を放つと左投手のモーションを盗んで三盗。1試合二、三、本盗をやってのけたのである。
王の走塁が勝因となり巨人の3-0快勝だった。
甲子園のヒーロー王も初めは並の打者扱いで代走も経験。この年は川上哲治監督1年目で、駆使したドジャース戦法が王を走らせた格好だった。王はこの日の本盗を含む3盗塁が効いて10盗塁。22年間の現役で唯一の2ケタを記録した。
実は前年の60年は生涯唯一の3ケタの101三振。「王、王、三振王」とのヤジが飛んだ。後年の本塁打王の“屈辱の時代”だった。
4年目の夏、一本足最初の試合で本塁打を打ち38本でタイトルを獲得、王時代に向かう。
ホームラン打者の敵は相手投手よりケガ。得点力にもろに響くからで、大谷の左肩脱臼&手術を思うと、ホームラン量産に入った王が足を“封印”したのは大正解だったことになる。
(菅谷齊/東京プロ野球記者OBクラブ会長)
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