11月場所休場 横綱照ノ富士が待ち望む「お年玉」は大の里?体はとっくに限界で弱音もポロリ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月15日 11時32分
照ノ富士(C)共同通信社
背負い続けた重荷をようやく下ろせそうだ。
両膝のバクダンと腰痛、さらに糖尿病も患い、満身創痍の一人横綱・照ノ富士(32)。7月場所で目標としていたV10を達成したとはいえ、すでに体はボロボロ。11月場所は案の定、休場した。
稽古も満足にできず、誰が見ても肉体は限界。それでも自分が引退すれば横綱不在の事態を招くことになるので、うかつに辞めることも出来ない。秋巡業からはマスコミにもほとんど口を開かず、喋ったとしてもひと言、ふた言程度。6日の稽古後は自転車に乗って報道陣をスルーしたように、「何も喋りたくない」のが本音だろう。
そんな照ノ富士にとっての希望の星が、新大関の大の里(24)である。192センチ、176キロの自身を上回る192センチ、182キロの巨体を武器に、出世街道まっしぐら。先場所は自身2度目の賜杯を掴んでおり、横綱昇進も時間の問題と言われている。
かねてから、照ノ富士は後継者となる横綱の誕生を待ち望んでいた。昨年の夏巡業中に「誰が上がってきてくれたら」と漏らせば、今年2月の新番付発表の会見でも、「誰かしら上がってきてほしいというのは、正直思っている」と、弱音にも近い本音を吐露していたほどだ。
だからこそ、大の里への期待は大きい。普段は部屋も所属一門も違うので指導はできないが、巡業ではたびたびアドバイスをし、時にはぶつかり稽古で胸を出すなど、「後継者」を熱心に育成している。
大相撲では「力士の正月は1月場所が終わってから」と言われており、大の里の最短での横綱昇進は来年1月場所後。そうなれば、照ノ富士にとって最高の「お年玉」となりそうだが……。
◇ ◇ ◇
大相撲と言えば、先場所限りで引退した貴景勝は、過去に2場所連続で「優勝に準ずる成績、優勝」しながら横綱になれなかった。いったいなぜか。貴乃花の元弟子だからなのか。日本相撲協会・八角理事長を直撃すると、意外な答えが返ってきた。
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