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吉村府知事も“石丸信者”頼み? 新党表明を早速ヨイショ、YouTubeも開始…「政治エンタメ化」に潜む危うさ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月16日 12時20分

吉村府知事も“石丸信者”頼み? 新党表明を早速ヨイショ、YouTubeも開始…「政治エンタメ化」に潜む危うさ

石丸氏人気に助けられた政治家たちの今後は?(C)日刊ゲンダイ

 前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)が12日、自身のYouTubeで来年夏の都議選に向けて地域政党をつくることを表明。翌日には、大阪維新の会代表の吉村洋文大阪府知事(49)が「ぜひやってもらいたい」と応援コメントをし、12日からは自身もYouTubeチャンネルを開始した。また、国民民主党の玉木雄一郎代表(55)も13日に出演した東京MX番組で、「旋風を巻き起こす可能性はある」と語っている。

 2人の共通点は、石丸氏人気頼みなところだろう。

「ともに元テレビ東京のプロデューサー高橋弘樹氏の始めたYouTubeチャンネル『ReHacQ(リハック)』で、石丸氏と対談後に熱烈なファン"石丸信者"から絶大な支持を得ています。政策面の類似や石丸氏をうまく持ち上げていましたから。吉村府知事は82万回、玉木代表との対談は149万回でほかの政治家との対談回と比較しても好評でした。実際、衆院選では石丸氏が東京駅前で演説を行っていた国民民主党の選挙カーにサプライズ登壇して話題に。吉村氏のYouTubeチャンネル初回動画のコメント欄は《石丸氏が叩かれていた時、正面から反論し評価して下さったこと忘れておりません》《是非石丸さんと連携して日本を動かしてください》など石丸信者からの書き込みが目立つ。彼らのエールに支えられている印象です」(スポーツ紙記者)

 吉村府知事は、9月8日公開の「ReHacQ」で石丸氏に同調し、馬場伸幸代表と日本維新の会を批判する姿勢を見せた。

 また10月13日には石丸氏がライブチャットで都知事選を巡って、国民民主党の鳩山紀一郎氏や榛葉賀津也幹事長の発言に不快な思いをしたと発信すると、即日、玉木代表が自身のXで石丸氏に謝罪と釈明をしている。その後、石丸氏に「玉木さんを好きになりました」と言われた玉木代表は、今回の不倫騒動もフォローしてもらえる仲になっている。

「ただ、玉木さんが不倫相手と密会していた日は『ReHacQ』で石丸氏と対談予定だったことが明らかになっていて《躍進は誰のおかげだ》《許せない》という声も相次いでいます。石丸信者は熱意がほかの政治家ファンとは異なる。石丸氏を肯定したり、支持する政治家には好意的でとことん応援に回る一方、石丸氏の気分を害する言動をしたら……。一度、石丸信者の恩恵を受けた政治家は"石丸氏の意見が絶対"にならざるを得ない空気感があります」(前出)

 SNSでは《石丸に刺激されての吉村のようつべやろな》《吉村さんをプッシュしている石丸応援チャンネルもあるみたい》《玉木さん石丸さんに触発されて街頭演説の回数増やしてるっぽいよね》《石丸伸二が演説したから票を逃したって呟いてる人…リハックで石丸さんとの対談後から急激に国民支持者が増えてきたっていう実感ないのかな?》などと両者の好感度は石丸氏のおかげと言う声は少なくない。

 石丸氏は『政治のエンタメ化』を掲げていたが、執心ぶりはファンの域を超えてそうだ。石丸氏にかかわる人たちの今後の活動に影響がなければいいが。

  ◇  ◇  ◇

 不倫騒動はどう決着する?●関連記事【もっと読む】飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査…に詳しい。

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