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有働由美子アナは日テレからの“鞍替え”が大正解!テレ朝新番組「有働Times」で軽快トーク(桧山珠美)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月17日 9時26分

有働由美子アナは日テレからの“鞍替え”が大正解!テレ朝新番組「有働Times」で軽快トーク(桧山珠美)

有働由美子(C)日刊ゲンダイ

【桧山珠美 あれもこれも言わせて】

 有働由美子は、いつも何かにせき立てられているように見える。

 察するに、真面目な性格で、完璧に生放送を遂行しなければという思いが強く、常に神経を張り詰めているのだろう。その緊張がテレビから伝わってくる。

 それはNHK時代からで、有働を有名にした「あさイチ」での「脇汗」はその象徴とでもいうべきものだろう。

 そんな有働が27年間在籍したNHKを退局、日本テレビ系「news zero」のメインキャスターとなったのは2018年10月。以来、日テレの「夜の顔」のみならず、選挙特番や24時間テレビなどで日テレに貢献してきた。このまま汐留に骨をうずめるかと思ったら今年3月、同番組を降板。その代わりかどうかは知らないが、「with MUSIC」なる音楽番組のMCに収まった。

 初回、髪を赤く染めてイメチェンした有働からは新番組への意気込みと報道への決別を感じたと思ったが、その裏でテレビ朝日と密約が取り交わされていたのか、この10月、新番組「有働Times」でキャスターに返り咲いた。

 先日の選挙特番でも大越健介&大下容子の「選挙ステーション」からバトンを継ぎ、民放1位の視聴率を獲得し、幸先がいい。汐留から鞍替えして六本木に移って大正解だった。

 思えば、大越も元NHK、「ワイド!スクランブル」や「サタデーステーション」でコメンテーターを務める柳澤秀夫も元NHK。テレ朝と元NHKは相性がいいのかもしれない。

 それだけではない。元フジテレビの長野智子や高島彩をキャスターへとキャリアアップさせた実績もある。

 一方の日テレは古くは「紅白」で都はるみを「ミソラ……」と言い間違えた生方恵一の退局後、専属契約を結ぶも、冠番組を低視聴率でわずか2カ月で打ち切るなど、あの頃から元NHKとは相性が良くないように思う。

「有働Times」に話を戻す。先週10日の放送から新企画「レジェンド&スター」を始動。初回は有働が尊敬する黒柳徹子がゲストだった。

 面白かったのはこれまでの「徹子の部屋」のゲストで徹子がゴルバチョフを「タイプ」と言ったこと。「タイプというのは男性として? どの辺がですか」と有働。「ちょっと毛がないところなんかが好き。誰でも毛がなきゃいいってもんでもないんですけど」とはにかんだ。

 そんな恋バナ(!?)を引き出せたのは有働の腕だろう。「徹子の部屋」の後を継ぐのは有働か。

 そういえば、この番組では心なしか有働もリラックスしている印象。六本木の水がよっぽど合っているのか。

 最後にチクリ。テレ朝は民放の中では全日、プライムともに視聴率1位と絶好調だが、有働の番組を含め、その実はテレビを見ている中高老年の支持が高い現実を、ゆめゆめ忘れるなかれ。

(桧山珠美/コラムニスト)

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