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「連続クイズ ホールドオン!」でクイズ番組の奥深さを実感!今はMCから回答する側に(武内陶子/フリーアナウンサー)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月17日 9時26分

「連続クイズ ホールドオン!」でクイズ番組の奥深さを実感!今はMCから回答する側に(武内陶子/フリーアナウンサー)

武内陶子さん(C)日刊ゲンダイ

【武内陶子「今があるのは…」】#11

 担当したのはニュースや情報番組が多かったが、2012年には初めてクイズ番組のMCに。クイズ作家とクイズマニアの奥の深さを知ったという。

  ◇  ◇  ◇

「連続クイズ ホールドオン!」は平日お昼の横帯でした(※12~14年、山口智充と隔週でMCを担当)。

 当時、一般の方が参加されるクイズ番組は、かなり少なかったですね。

 クイズ番組に初めて本格的に携わり、問題を作る「クイズ作家」の重要性に驚きました。そもそもクイズ作家という職種があることを知らなかったですから。みなさん大学時代からクイズ研究会に所属していたり、とにかくクイズ好きというかマニアなんです。

 私は問題を読む仕事ですが、クイズ作家たちは読まれるクイズを作るためにすごい量を考えています。100問作って採用されるのは2、3問というケースもあるほど。

 採用できそうな問題に関して、歴史クイズなら「この本にこんな記述があった」だけでは弱い。例えば、大政奉還した徳川慶喜のずっと先の子孫の方に会いに行って取材して記述の裏をとる。これが本当に大変。クイズは「正解!」とはっきり言える裏取りが大事ですから、ものすごく手間がかかっているんです。

 出演される一般の方もクイズ大好き。「ホールドオン!」は週ごとに各地方で予選があり、そこで勝つと東京のNHKで本番を迎えるのですが、中には他の参加型クイズ番組で優勝してきたツワモノたちも。そんなクイズ王者たちは「絶対勝ちたい!」という執念がすごいのですが、時の運もある。その緊張とプレッシャーを心の底から楽しんでいる感じがすごいなあと感心していました。そういう方たちはクイズ好きの間では名を知られていて「クイズ界隈」という世界があるんだということも初めて知りました。

 私はMCとして「正解!」「不正解、残念!」などと盛り上げていましたが、今年フリーになり、クイズ番組に出る側になりましたら、まあ大変。解答者が、こんなに大変とは思いませんでした(笑)。偉そうに「残念!」とか言ったりして本当に申し訳なかったです(笑)。今や珍解答して穴を掘って入りたい場面が多々ありますから。

 そういえば、私が「東大王」や「Qさま!!」に出させてもらった時に、「ホールドオン!」に出られていた方がクイズ作家をなさっていてびっくり!

 有名なクイズ作家の日高大介さんもそのおひとりで「昔、ホールドオンに出たんです」と言ってくださって。みなさん自分の「好き」をお仕事にされていて「ステキだなあ」と思いますね。

 今は一般の方が参加するクイズ番組は少ないですが、ネット上ではクイズ界隈の戦いが熱いようです。テレビでもインターネットをつないでオンラインで日本中をつなげられる時代、またいつかそんなクイズのMCもやらせていただきたい。目下解答するほうはトップをとったら、次はビリだったり、差が激しい私ですが、こちらも習うより慣れろで、諦めないで挑戦したいかな。今後のトーコに、ぜひ期待してください(笑)。

(武内陶子/フリーアナウンサー 構成=松野大介)

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