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お笑いバラエティーの頂点は千鳥・大悟に もう松本人志の復帰場所はどこにもなし

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月17日 9時26分

お笑いバラエティーの頂点は千鳥・大悟に もう松本人志の復帰場所はどこにもなし

千鳥の大悟(C)日刊ゲンダイ

 ハナから勝算のない裁判を起こし、挙げ句に取り下げるという醜態をさらした松本人志は、テレビ復帰ももくろみ違いとなりそうである。“不在中”に代打で番組MCを務めているタレントらの続投を求めるスポンサーが多く、松本が帰ってくることに迷惑顔なのだという。

「酒を飲んで、乱痴気騒ぎをしての性加害ですから、『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)のスポンサーのサントリーやアサヒビールなどは顔も見たくないでしょう。子ども向けのお菓子や飲料、女性向け商品、自動車などのメーカーも、イメージ最悪の松本さんはもうカンベンで、『番組に出すなら提供しない』と言われかねません。復帰待望論? まったくありませんよ」(広告代理店営業マン)

 それはそうだろう。性被害案件を多く扱っている弁護士は、「訴えを取り下げ、女性たちに謝罪もどきのことをしても、性加害がなかったことにはなりません。むしろ、週刊文春の記事は真実だったということなので、常識的には芸能界引退でしょう」と指摘する。

 ただ、夏ごろから松本周辺は「裁判をやめたら出演OKですか?」とテレビ局側に打診していたというから、今後、復帰させる番組も出てきそうだ。しかし、「視聴率のために性加害を見て見ぬふりとは、ジャニー喜多川の時と同じじゃないか」と批判されるのは必至。局内のコンプライアンス審査も通るかどうか。いまは代打でつないでいる番組も、早晩、打ち切りが検討されるだろう。打ち切られたら、松本をメインにした新番組はもう難しいから、やはり引退しかない。島田紳助もそうだった。

■地上波レギュラーが13本

 もはや崖っぷちの松本を尻目に、ここにきて、いよいよ株を上げているのが「千鳥」の大悟だ。「酒のツマミ」で松本の代役MCを務めてきたが、「初めから彼の方が良かったんじゃないか」と言われるほど評判がいい。地上波レギュラー13本。これは休業前の松本よりも多い。

「松本がバラエティー番組の頂点といわれてきましたが、ここ1年足らずで間違いなく大悟と入れ替わりました。それが決定的になったのが、今回の訴え取り下げ。テレビ復帰を焦って、もう恥も外聞もなしという感じですから、業界の裏側では『ああ、ヤツも終わったね』とささやかれています。吉本興業も『ダウンタウン』から『千鳥』『かまいたち』にシフトしたようです」(番組制作会社プロデューサー)

 丸刈りで顔つきはおっかなく、しゃべり方も乱暴、自分のことを「ワシ」なんて言ったりする大悟だが、どことなく愛嬌があって好感度は高い。

 芸人・タレントの掛け値なしの商品価値の指標とされる潜在視聴率では、吉本芸人の中でトップクラス。明石家さんまよりも高く、東京のキー局、大阪の準キー局のほぼすべてにレギュラー番組を持つ。この年末年始の大型特番でMCに起用されるようなら、トップ確定だ。

(コラムニスト・海原かみな)

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