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痛風とお酒の種類との関係は? 飲酒回数と発症は比例している

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月17日 9時26分

痛風とお酒の種類との関係は? 飲酒回数と発症は比例している

写真はイメージ

【医者も知らない医学の新常識】

 お酒を飲んで焼肉を食べた翌日、足の親指の付け根が真っ赤に腫れて、ちょっと触っただけでもがまんできないような激しい痛みが……。これが「痛風」です。

 痛風は関節に尿酸の結晶ができて、激しい痛みを伴う関節炎を起こす病気です。尿酸はプリン体という物質が分解されて産生されるので、プリン体をたくさん摂ることが、痛風の原因のひとつと考えられています。

 アルコールは痛風発作との関連が深いことが以前から知られています。しかし、お酒にはビールや紹興酒のように、プリン体の多いものがある一方で、焼酎のような蒸留酒にはほとんどプリン体が含まれないものもあります。

 それでは、焼酎ならいくら飲んでも痛風にはならないのでしょうか?

 今年の米国医師会関連の医学誌に、イギリスの大規模な医療データを解析した論文が掲載されています。お酒を飲む習慣のある男性は、飲まない男性と比較して、痛風になるリスクが69%増加していました。男女を問わずお酒を飲む人では、飲む回数が多いほど痛風になるリスクは増加していました。

 お酒の種類別に見ると、たしかにビールなどがリスクは高いのですが、蒸留酒でも一定のリスクは存在していました。お酒を飲む回数の多いことは、その種類には関わらずそれだけで痛風のリスクになるようです。

(石原藤樹/「北品川藤クリニック」院長)

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