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小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月19日 9時26分

小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

「団地のふたり」で好演(C)日刊ゲンダイ

 秋ドラマ、テレビ朝日が視聴率を稼いでいる。

 水谷豊(72)が主演の「相棒シーズン23」(水曜夜9時)も、岡田将生(35)が主演の「ザ・トラベルナース」(木曜夜9時)も平均で2ケタをキープと好調。刑事ものと医療ものといった違いはあれど、共通しているのは“バディーもの”ということだ。

 水谷の“相棒”は寺脇康文(62)で、岡田は中井貴一(63)。

「現実の人間関係に疲れている視聴者が多いようで、〈2人の掛け合いが楽しい〉なんてレビューも目立ちます。仲良さげな姿を見て、ほっこりしたいのでしょう」(テレビ誌ライター)

 鉄板人気のバディーもので大好評だったのが、3日に最終回を迎えた小泉今日子(58)と小林聡美(59)がダブル主演の「団地のふたり」(NHK BS)。同名の小説が原作で、いろいろあって実家の団地に出戻ってきた幼なじみの友情を描いたドラマだ。

 レビューサービス「Filmarks」での評価は5点満点で4.2。「相棒」の3.7、「トラベルナース」の3.5を上回る(15日現在)。

「〈2人の関係が素敵でした〉〈続編を希望〉と絶賛の嵐ですが、途中、2人が喧嘩してしばらく口をきかなくなるという回があったんです。喧嘩するほど仲がいいというお決まりのパターンですけど、放送終了後に〈嫌な気分になった〉〈もう見ない〉という書き込みがあったりして。最近は特に、険悪なムードになる展開を受け入れられない視聴者が増えているように感じますね」(制作会社関係者)

 喧嘩して仲直りを繰り返す。ありがちな気もするが、前出のテレビ誌ライターも口を揃える。

「『トラベルナース』でも、岡田さんと中井さんが言い争うシーンが結構あって、友情、愛情の裏返しなんですけど、〈上から目線な態度が耐えられない〉なんてレビューがあったり。じゃれ合いすらもパワハラと感じてしまうんですかねえ」

 脚本家でライターの源祥子氏はこう言う。

「今どきは昭和世代も怒鳴ったり、言い合ったりしないように気をつけていますしね。部下に辞められても困りますし。若い世代にすれば、本音でぶつかって傷つくなんてコスパが悪い。『何を熱くなってるの?』と論争を避ける。“喧嘩慣れ”していないから、揉めても修復できる人間関係があることも分からない。あまり経験がない喧嘩シーンに驚くか嫌悪感を覚えるだけ、耐性が低いのかもしれません」

 ちょっと心配になる。

  ◇  ◇  ◇

 最終回まで好評だった「団地のふたり」だが、評論家からの評価も上々だ。【もっと読む】小泉今日子&小林聡美「団地のふたり」何十年も寝かした結果の付加価値…では、同ドラマへの熱い論評を読むことが出来る。

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