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かつてのビッグトーナメントも松山英樹がいなければドッチラケ…国内男子ツアーの厳しい現状

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月19日 9時26分

かつてのビッグトーナメントも松山英樹がいなければドッチラケ…国内男子ツアーの厳しい現状

松山英樹(C)日刊ゲンダイ

【ダンロップフェニックストーナメント】最終日

 首位と7打差3位発進の松山英樹(32)は、6バーディー、1ボギーの「66」。通算18アンダーまでスコアは伸ばすも、4打及ばず2位タイに終わった。優勝は通算22アンダーで大会レコードのM・マクグリービー(29)だった。

 松山に次ぐ日本勢は、6位タイの堀川未来夢(31)、蝉川泰果(23)、竹安俊也(32)。最終組で回った3日目まで通算14アンダー2位の永野竜太郎(36)は、スコアを1つ伸ばしただけで9位タイに終わり、前週の優勝で上位争いが期待された石川遼(33)は通算4アンダー48位に沈んだ。

 今大会は1974年に始まり、第1回大会には帝王ニクラスが出場。優勝は前年の全米オープン覇者J・ミラーだった。その後も、S・バレステロス、T・ワトソン、C・スタドラー、L・マイズ、D・デュバル、T・ウッズら、メジャー覇者が多数出場し、優勝して力の違いを見せつけた。「当時は彼らに日本選手が挑む、注目の大会でした」と、大会に関わっていたあるOBが言う。

「秋は、太平洋マスターズ、ダンロップ、カシオの高額賞金3大会に海外からビッグネームがやってきて、中でもダンロップフェニックスが最も華やかでした。85年の12回大会で中嶋(常幸)が日本人で初優勝。94年の21回大会からジャンボ(尾崎)が3連覇した頃が、国内のゴルフ界が最高に盛り上がっていた。今は日米ツアーの賞金格差が大きくなり、海外のトップ選手は来日しない。今年の優勝は米下部ツアーの無名選手。いいゴルフをしていたけど、昔を知っている者としては寂しいですよ。パリ五輪銅メダルで大会スポンサーのダンロップと契約する松山が2日目18番のイーグルや最終日の猛攻で見せ場をつくったが、男子は国内でスター選手が育たない。松山が出場しなければ、昔ほど注目されませんよ」

 昨年は大学生アマの杉浦悠太(現プロ)が優勝。今年は高校1年の飛ばし屋、松山茉生が予選を通過。自慢の飛距離でイーグル2個をゲットした。アマのレベルが高くなったことは確かだが、かつてのビッグトーナメントも、松山英樹なしでは他の冠大会と変わらないということか。

  ◇  ◇  ◇

 それにしても、国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。日程は虫食い状態で録画放送がはびこり、コースは低レベル。なぜこんな事態に陥ったのか。いったい誰が「元凶」なのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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