テレビ界で加速する「松本人志不要論」…敬愛する島田紳助引退時も世代交代進み影響ゼロ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月19日 11時12分
松本人志(C)日刊ゲンダイ
松本人志(61)がこのほどTBS系「クレイジージャーニー」に登場し話題である。VTR映像だったが、松本の性加害疑惑を報じた週刊文春への訴えを松本が取り下げて以降、初の放送で、復帰肯定派もいる一方で「そっこうテレビ消した」「クレイジージャーニーの神経どうなってんの」と批判の声が上がったという。
それでもテレビの地上波復帰が遠くないとして週刊女性は日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」、年末のテレビ朝日系「M-1グランプリ」が有力視されていると伝えた。だがお笑い芸人の主戦場であるテレビ界からは「今回の騒動を機に世代交代を進めるべきだ」との意見が多数上がっている。
「松本が敬愛するとされる先輩、島田紳助氏の引退劇が参考のひとつとして挙げられているようですね」と、吉本に詳しい芸能マスコミ関係者はこう言う。
「島田紳助氏は暴力団幹部とのつながりが発覚し、それを認め謝罪する会見で引退を表明し2011年に芸能界を去りました。数多くのレギュラー番組を持ち、売れっ子の司会者として活動していたのでその影響が注視されたものですが、結局ほとんど何の影響もなく、世代交代が進んで良かったという見方が大勢だったのです。松本の件もそれに倣ったら、というのです」
ニーズがあるならネットや舞台に活動の場を移せばいいだけ
司会では、同じ吉本のお笑いコンビ「千鳥」や「かまいたち」が出てきて、吉本からすればどちらも所属タレントだけにギャラはプラスマイナスゼロ。何の損失もかぶらないのではないか。
「松本が後輩芸人や女性タレントを揶揄したり、動揺させて『イジる』手法にはかねて不快に感じる視聴者が少なくないし、コンプライアンスの観点からも今の時代にはそぐわない。『おバカタレントブーム』など、当時はネタとして許されていたというのでは通らなくなっていますから」(芸能マスコミ関係者=前出)
そんな「お笑い」にまだニーズがあるのであれば、松本はネットや舞台に活動の場を移せばよく、お茶の間に広く流れる電波にはもう乗せるべきではないというのだろう。ある放送作家はこう言っている。
「松本さんは、自分がテレビや芸能界から消えたらどういうことになるか、一度、長期休養して考えた方がいいと思います。そうすると復帰待望論が出るか、忘れ去られるか、やってみたらどうですかね」
芸能リポーターの平野早苗さんの見方はこうだ。
「長く休むと、このまま不要だと思われることが怖いのではないでしょうか。訴えを取り下げたのも、裁判が長引けば、それに伴ってズルズル復帰が遠のいていくことを危惧したという理由が考えられます。事務所も松本さんの復帰ありきで動いていて、不要論が出る前にテレビ各局と手を組んで動いているように見えます」
だが、このまま記者会見も開かず、疑惑もグレーのまま自分たちで幕引きにして早期復帰だなんて虫が良すぎるし、強行したとしても、批判の声に押しつぶされるという自業自得のつまらないオチかもしれない。
◇ ◇ ◇
法廷での争いは終結したが、疑惑が終わったわけではないのかもしれない。関連記事【もっと読む】《直の友人》が松本人志から性被害と「アイドリング!!!」元リーダー告発…新たな疑惑噴出でTV復帰さらに遠のく…では、新たに上がった証言について伝えている。
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