【24年ドラフト選手の“家庭の事情”】中日1位・金丸夢斗 土日も休まず足かけ10年 アマ審判父の「甲子園の道」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月20日 9時26分
金丸夢斗(C)日刊ゲンダイ
【24年ドラフト選手の“家庭の事情”】#6
金丸夢斗
(中日1位・関西大学・21歳・投手)
◇ ◇ ◇
「子どもの頃を考えると、プロどころか大学でエースになることすら信じられませんでした」
こう話すのは金丸の父・雄一さん(48)だ。
母の淳子さん(47)、兄・翔太さん(23)との4人家族。小学1年時に地元・神戸市の広陵少年野球部に入団したが、「体が小さくて、試合で代打に行くのすら嫌がっていました。『僕はいい』と、違う子を指さす。そんな子でした」。
雄一さんは阪神水道企業団に勤めながら、ボランティアでアマチュア野球の審判を務めている。甲子園大会で試合を裁いた経験も豊富だ。
「夢斗は体こそ小さかったですが、それでも野球が大好き。私が審判をしている姿を何度も見ており、『お父さんが審判をしてる甲子園に行きたい』と。『それなら努力せなあかんぞ』と言って、毎朝、走り込みで体を鍛えさせました。本人にしたら当時は『やらされていた』のでしょうけど、今は『やってよかった』と言っています」
雄一さんも元高校球児。須磨友が丘高(兵庫)で甲子園を目指したものの、夢はかなわなかった。
「高校野球自体は大好きです。何というか、高校野球は人生に置き換えることもできると思う。みんなで夢に向かって頑張るけど、うまくいかないこともある……。人生の縮図みたいなものですね。だから、高校野球に関わる何かをしたかった。そんな時、高野連に連絡したら、『審判はどうだ』と。高校野球に関わる仕事などはさまざまですが、審判は選手と同じグラウンドに立てる。それが24歳の時に大学、社会人を含めたアマ野球の審判になった経緯です」
雄一さんはすでに淳子さんと結婚していた。野球の試合は土日がほとんど。審判をすれば休日が丸々潰れる。当初は淳子さんも渋々だったという。
「翔太と夢斗が野球をするようになると、『子どもが野球するのに、自分は(別の球場に)審判しに行くの?』と言われました(笑)。妻には『2018年は甲子園が100回大会。そんな記念大会に、翔太は高3、夢斗は高1。僕が審判で、親子3人が甲子園に出られるかもしれない。そこを目指してやりたいんだ』と私の情熱を訴えて、納得してもらいました」
アマチュアの審判は多忙だ。雄一さんは年間平均およそ70~80試合を裁いた。最も忙しいのは高校野球の夏の地方大会から。兵庫大会で7、8試合、甲子園で7試合を担当したため、仕事を休まざるを得ないこともあった。
年間平均70~80試合を裁く
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
【中日】ドラ1金丸夢斗投手「コントロールに自信ある。今永投手を目指しています」 元阪神監督・矢野燿大さんが事前取材「うまくいけば12勝とか14勝とかあるのでは」
MBSニュース / 2024年10月26日 13時11分
-
◆金丸夢斗投手が中日ドラゴンズから1位指名◆関西大学体育会野球部から3年ぶりのプロ野球選手誕生へ~侍ジャパン選出の左腕 巨人、阪神、横浜と4球団競合~
Digital PR Platform / 2024年10月25日 14時5分
-
◆金丸夢斗投手が中日ドラゴンズから1位指名◆関西大学体育会野球部から3年ぶりのプロ野球選手誕生へ
PR TIMES / 2024年10月25日 11時8分
-
大阪桐蔭の甲子園V世代にまたも吉報届かず センバツ優勝捕手、清原Jr.にも…主な指名漏れ選手は
THE ANSWER / 2024年10月25日 4時53分
-
24日にプロ野球ドラフト会議 明大の宗山、関大の金丸らに注目
共同通信 / 2024年10月23日 17時56分
ランキング
-
1チーム13冠!侍ジャパンの4番・森下が止まらない 前回大会の鈴木誠也並みに「神ってる」
スポーツ報知 / 2024年11月20日 5時25分
-
2森保ジャパン8大会連続のW杯出場に王手 小川の2発などで完全アウェーの中国戦に3―1勝利 総力戦で臨んだ森保監督「みんなのエネルギーで勝てた」
スポーツ報知 / 2024年11月19日 22時59分
-
3日本のC組サウジ敗戦で2位争いさらに大混戦 インドネシア勝利にネット騒然「大金星」「歴史的快挙」
スポニチアネックス / 2024年11月19日 23時41分
-
4森保監督が中国サポの妨害に苦言「やめていただければ」 国歌にブーイング、選手にレーザー照射
FOOTBALL ZONE / 2024年11月20日 0時0分
-
5異様な光景… W杯アジア予選で中国サポが日本国歌にブーイング ネット「さすがにどうかと」
スポニチアネックス / 2024年11月19日 21時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください