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フーゾク嬢をオークション形式で「人身売買」…国内巨大売春スカウト組織の全貌

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月22日 9時26分

フーゾク嬢をオークション形式で「人身売買」…国内巨大売春スカウト組織の全貌

「闇バイト」と全く同じ手法だ(SNSから)

「僕に依頼でこれだけ変わります」

「NS出来る子強い」

 スカウトグループは「X」にこう書き込み、最も高額な報酬を提示した、島根を除く46都道府県のソープやデリヘル350店舗に女性をあっせんし、「スカウトバック」と呼ばれる紹介料で数億円を荒稼ぎしていた。

 職業安定法違反の疑いで18日、警視庁に逮捕されたのは、スカウトグループ「アクセス」トップの遠藤和真(33)、サッカーJ2の下部組織に所属していた大学生の双子の兄弟、田中優音(21)、優也(21)ら5容疑者。

■160人の違法スカウトが全国で情報収集

 高収入をうたうスカウトグループの投稿を見た女性たちが「出稼ぎ希望」などと反応すると、全国に散らばったスカウト約160人が本人たちに連絡を取り、年齢、連絡先、スリーサイズ、NS(ノースキン)OKかなどを聞き取っていた。

「遠藤らはスカウトが各地で集めた情報をもとにプロフィルを作成し、顔写真や身分証、1日当たりの最低保証金の希望額を明記して、350店舗に一斉に送信。複数の店舗で保証額を競わせ、最も高額な報酬を提示した店に女性を派遣していた。スカウトはお互い名前も知らず、例えば田中優也は『TY』と名乗り、女性、スカウト、風俗店とのやりとりもすべてSNSで行っていた」(捜査事情通)

 スカウトバックは女性の売り上げの15%ほどで、業務実態のない「バーチャルオフィス」宛てに現金をレターパックで郵送させていた。摘発のきっかけとなった大分県別府市のソープには、5年間で70人の女性を送り込み、スカウトバックとは別に1000万円の顧問料まで受け取っていた。

「性風俗店が直接、風俗嬢の募集広告を出しても応募があるかどうか分からず、店自体が摘発される危険性もある。店側からすると、プロフィルが手に入れば稼げるかどうか判断しやすく、簡単に人材を確保できます。借金などを抱え、多額の現金が欲しい女性にとっても遠方まで面接に行ったり、金額交渉の必要もない。女性が働けば働くほどスカウトバックが増えることから、スカウトはホストと組んで一人でも多くの女性を出稼ぎ風俗に沈めようとしている」(風俗店関係者)

 金もかからず、ボロい商売だが、そもそもスカウトそのものが、違法行為だ。違法スカウトマンも「闇バイト」と同じようにSNSで集められている。

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