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今年も紅白出場ゼロ、STARTO社に足元見られたNHK…“揺さぶり”はジャニーズの常套手段

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月22日 12時3分

今年も紅白出場ゼロ、STARTO社に足元見られたNHK…“揺さぶり”はジャニーズの常套手段

いまだに旧ジャニーズのコントロール下に…(C)日刊ゲンダイ

 NHKは19日、今年の大晦日に放送される「第75回紅白歌合戦」の出場歌手を発表。旧ジャニーズ事務所(現スタートエンターテイメント社)の所属タレントの出場者はゼロだった。

 毎年多くのジャニーズタレントを紅白に司会も含めて出場させてきたNHK。だが昨年は事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による連続性加害問題で旧ジャニーズ勢は出場せず。新進気鋭のK-POP勢らが番組を盛り上げた。ところが視聴率は低迷してしまった。NHKにとって紅白は年間最大行事ともいわれるビッグイベントである。背に腹は代えられないのか、被害者への補償は終わっていないにもかかわらず、10月にNHKの稲葉延雄会長は「スタート社のタレント起用を再開する」と“解禁”に踏み切った。

「稲葉会長は紅白の制作に向けての判断ではないと言っていましたが、それは方便。制作サイドは出演オファーに動いていました。ところがスタート社から『4組出してほしい』などとゴリ押しされたそうです。で、要求が通らないとなると“だったら1組も出さない”とNHKはソデにされてしまったそうです」(スポーツ紙放送担当記者)

 ジャニーズに詳しい某広告プロデューサーがこう言う。

「気に入らないことがあると、すぐに『ウチのタレント引き揚げますから』とやるのは、メリー(喜多川)さんやメディア統制を行っていた白波瀬傑元副社長お得意のやり口です。そうやって、ファッション誌などを出す出版社の週刊誌がスキャンダルを報じるのを封じ、スキャンダルが出ても、テレビのワイドショーがそれを伝えないよう牽制していた。そのうえで、雑誌や番組に自分たちの都合をゴリ押ししていたものですが、ジャニー喜多川氏の性加害が明るみに出て、社名が変わってもやり口は旧ジャニ時代と全く変わっていません」

 NHKはスタート社の「意向」を忖度して、出場歌手についての決定権すら握られているような交渉をやっていたとすれば、いまだに旧ジャニーズ一派のコントロール下にあることを自分たちで露呈したも同然。またスタート社の「引き揚げます」の背景として、先のNHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」があったとの見方も報じられている。スタート社が報道のあり方にまでケチをつけていたとすれば言語道断だが、NHKはそんなゴリ押しに屈してまで視聴率のために旧ジャニーズにすがったということだろう。

  ◇  ◇  ◇

 Nスペ「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」は、今年の紅白の選考に大きな影響を与えたようだ。関連記事【もっと読む】旧ジャニーズの非人道的対応に批判の嵐…Nスペ「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」で浮き彫り…では、放送されたきわどい内容に触れている。

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