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Netflix「極悪女王」大ヒット→80年代女子プロレス再評価で特需到来!伝説のレスラーが続々登場

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月23日 9時26分

Netflix「極悪女王」大ヒット→80年代女子プロレス再評価で特需到来!伝説のレスラーが続々登場

ダンプ松本(左)とゆりやんレトリィバァ(C)日刊ゲンダイ

 80年代の女子プロレスブームが再び注目を集めている。

“日本一嫌われた悪役レスラー”ダンプ松本(64)の半生に着想を得たNetflixシリーズ「極悪女王」が、世界190を超える国と地域で配信されたのは9月19日。国内で、3週連続首位をキープするほど大ヒットした。ダンプを演じたゆりやんレトリィバァ(34)は、40キロほどウエートアップ。企画・プロデュース・脚本の鈴木おさむ(52)、総監督の白石和彌(49)が初タッグという目新しさも追い風となり、SNSでは絶賛の声が相次いだ。

 配信から2カ月が過ぎ、すでに視聴ランキングは圏外になっているが、関連ユーチューブや考察系・振り返り系SNSはいまだに増加。

 作品のモデルとなった現役選手やOGへのオファーも増えた。特にダンプ、後輩で極悪同盟のブル中野(56)、昭和のトップアイドルだった元クラッシュ・ギャルズの長与千種(59)とライオネス飛鳥(61)は“極悪恩恵”を受け、11月3週目はまれに見る女子プロウイークだった。

 16日に「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」(NHK総合)が放映されたのを皮切りに、18日の「しゃべくり007」(日本テレビ系)ではダンプ、長与、飛鳥、ブル、ジャガー横田(63)、井上京子(55)ら昭和にデビューしたレジェンドがスタジオに大集結。経済効果100億円といわれた絶頂期のダンプは月収500万~600万円だったほか、OGが赤裸々トークを展開すると、「#しゃべくり007」がXでトレンド入り。サプライズゲストで、08年の引退以降は表舞台に出ていなかったデビル雅美、悪役レスラーのパイオニアである元ブラック・ペアのマミ熊野が登場すると、Xでは「デビル登場に驚きと感動」「全女はネタの宝庫」「一流レスラーはトークも一流」など、懐かしむポストが多く上がった。

 翌19日には、長与が「踊る!さんま御殿!!」(日テレ系)に出演。21日には、老舗スポーツ雑誌「Number」(文芸春秋)がちょうど30年ぶりに女子プロ特集を組み、80年代の熱狂時代を築いたダンプ、長与、飛鳥を初めて表紙に起用した。同誌にも登場し、ノンフィクションライター・柳澤健の名著「1985年のクラッシュ・ギャルズ」(文芸春秋、光文社)に“3人目のクラッシュ”として出ているライターの伊藤雅奈子氏は、「このリバイバルブームが令和の女子プロ人気につながりつつある」とこう期待する。

「『極悪女王』に触発されたZ世代がユーチューブで昭和のプロレスを体感して、そこから現状の女子プロ団体を調べて会場に足を運んだり、公式の有料配信で観戦するという流れができているそうです。80年代のように、ド派手な応援方法である親衛隊が存在する団体はさすがに皆無ですが、選手層は10代から60代と幅広くなり、アイドルや俳優との二刀流、主婦レスラーも当たり前。昭和・平成に比べると、“推し”の選択肢は広がっています。極悪熱をステップアップの好素材として、今後はさらなる動員と志願者増加につなげたいところです」

 まさに“極悪特需”。リングの内も外も熱くなってきた。

  ◇  ◇  ◇

「極悪女王」で描かれているのは往年のダンプ松本。その姿がこの度、イベントで復活した。【写真】ダンプ松本が「極悪祭」で憤怒の表情を見せる!…では、その姿を見ることが出来る。

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