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記憶喪失なのか? 生稲晃子外務政務官「靖国参拝していない」強弁の波紋、日韓外交にまたヒビ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月25日 11時3分

記憶喪失なのか? 生稲晃子外務政務官「靖国参拝していない」強弁の波紋、日韓外交にまたヒビ

せっかく韓国側との合意初セレモニーだったのに、会場は空席が目立った(生稲晃子外務政務官)/(C)共同通信社

 自民党議員の「記憶」がまたも波紋を起こしている。世界文化遺産に登録された新潟県の「佐渡島の金山」をめぐり、現地で行われた24日の追悼式を韓国側がボイコット。日本政府代表として出席した生稲晃子外務政務官が、靖国神社に参拝した過去を問題視したという。ところが、生稲氏は「参拝していない」の一点張り。どうなってんの?

 佐渡の金山登録をめぐっては、戦時中に朝鮮半島出身者が強制労働させられたとして韓国政府が猛反対。日本政府が朝鮮人労働者に関する展示と、追悼式を毎年開催することで合意した経緯がある。同日の追悼式は初の手打ちセレモニーとも言える行事で、朴喆熙駐日大使や遺族らが出席予定だった。

「韓国側から政務官以上を出すよう求められた外務省は、22日に生稲政務官の出席を発表。間もなく韓国メディアが靖国参拝について報道し、国内世論の反発を懸念した韓国側は不参加に追い込まれた格好です。もっとも、生稲氏は外務省に〈参拝していない〉と説明していたというから、わけが分からない」(永田町関係者)

■当選直後の終戦の日

 生稲氏はANNの取材にも「いえいえ、私は議員就任後は靖国には参拝していません」とキッパリ答えているが、どうも怪しい。2022年の参院選で初当選。旧安倍派「5人衆」の萩生田光一経産相(当時)の全面支援を受け、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連施設を回っていたのは記憶に新しい。それから1カ月後の終戦の日、生稲氏は当時、萩生田氏らと総勢20人超で靖国参拝したと各メディアで報じられていた。

 裏金幹部といい、旧安倍派の面々は記憶力に疑問符が付く議員ばかり。要人が外交問題の火種になるのもシャレにならない。28日召集の臨時国会で問いただす必要がある。

  ◇  ◇  ◇

 1980年代に一世を風靡した「おニャン子クラブ」元メンバーで、2022年夏の参院選で初当選したばかりの1期生。生稲氏といえば、あの“パクリ疑惑”だ。●関連記事『【もっと読む】元おニャン子生稲晃子氏が石破内閣の外務政務官に…米ロ中相手に務まるの?「不勉強」理由に取材拒否の過去』で詳報している。

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