楽天電撃退団の田中将大を「拾う神」はヤクルト?キーマンは野球に熱中する小学2年生の愛息
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月25日 11時32分
楽天を退団することが決まった田中将大(C)共同通信社
まさに電撃退団である。
楽天は昨24日、田中将大(36)を11月30日提出予定の保留者名簿に記載しないと発表した。田中も自身のYouTubeチャンネルで「私は楽天イーグルスと来季の契約を結ばずに新たなチームを探すことに決めました」と明かした。
日米通算200勝まで残り3勝で迎えたプロ18年目の今季は、コンディション不良などもあって、一軍登板は5回4失点で敗戦投手となった9月28日のオリックス戦1試合のみ。自身初のシーズン未勝利に終わった。楽天の石井SDはこう説明した。
「減額制限を超える減俸を提示して、選手の同意が得られない場合は、球団は選手に対して保有権放棄しないといけない。そういう流れで田中選手とは自由契約っていうことになったので、今回それに当たるということ」
さる球界関係者がこう言う。
「田中の小学2年生になる愛息が、東京の学童野球で有名な強豪チームで野球に熱中していて、自宅も都心にあります。今、東京近郊の3年生以下の大きな大会中で、先日は湾岸地域のグランドで息子の試合を観戦する姿が目撃されています。黒の帽子をかぶり、全身黒づくめの格好をして、決して大きな声は出さず、目立たないように背中を丸めていました。勝利を収めた試合後は、大きなチームの荷物を率先してグラウンド外へ運び出していた。楽天ではシーズン中は主に仙台にいましたが、新天地は家族と一緒にいられる在京志向ともっぱらです」
高校時代は駒大苫小牧で甲子園を沸かせただけに、球界関係者の間では北海道の日本ハム、地元の阪神、オリックスの名前が取り沙汰されるが、本命は今季のチーム防御率3.64でリーグワーストのヤクルトである。
「1にも2にも投手が補強ポイント。チームには田中が慕う盟友もいる。楽天時代の2013年に一緒に最優秀バッテリー賞を受賞した嶋ヘッドコーチ(39)です。同じ在京の巨人は15勝3敗の菅野が抜けるものの、同僚選手へのパワハラ行為が問題視され、楽天をクビになった安楽との関係がネックになるのでないか。菅野の後釜なら、獲得に乗り出しているFAの石川の方がはるかに計算が立つということもある」(同前)
在京球団中心の争いになるか。
◇ ◇ ◇
田中にとって楽天は居心地のいい場所ではなかったかもしれない。いくらレジェンドとはいえ、近頃は「腫れ物」のように扱われていたからだ。いったいどういうことか。田中の「本当の評判」とは。
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