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女子プロレスラー最大注目株 ジュリアの意外な素顔…エンタメ素質はマツコ、さんまのお墨付き

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月26日 9時26分

「ジュリアは外国人の血が入ってるから、普通の日本人にないパフォーマンス力が身に付いている。その上で研究熱心だから、彼女は今後さらに加速して、世界中に話題を提供するだろうから、我々は誇らしく思ってますよ。タイミングが来たら、マリーゴールドがジュリアを“逆招へい”したい」(小川氏)

 米国移住の直前には、波瀾万丈な人生をまとめた「My Dream ジュリア 自叙伝」(ホーム社)を刊行。東京・書泉ブックタワーでサイン本お渡し会を行うと、400人以上のファンが集まって、808冊を売り上げ。同書店におけるスポーツ・格闘技関連のイベントで過去最高の売り上げを記録した。

 同著の制作・編集を担当したのは、元「週刊ゴング」の名物編集長・金沢克彦氏。同氏は、「圧倒的なオーラとルックス、立ち居振る舞いから、日本のプロレス界に収まっている器ではないと、2年ほど前から感じていた」という。

「若き日から全盛期にかけてのアントニオ猪木に似ているんです。ブラジル移民として差別されるなかで、まともなスポーツ歴がないままのし上がった猪木。その生きざまやコンプレックスがリングに投影され、波瀾万丈の人生を歩んできた人間にしか出せない空気感、トンパチさがあったのです。ジュリアからもそれを感じる。無論、ジュリア本人は意識していないので、言ったところでポカンとしてましたけど(笑)」

 日本に住まいを残したまま、中長期的に海外移住するレスラーが少なくない。しかしジュリアは、「家を完全に引き払った。6トントラック1台分を廃棄して、家具はマリーゴールドの寮に移して」(小川氏)、退路を断ったという。それは、成功するまで日本に帰らないというジュリア流の哲学かもしれない。 

(取材・文=伊藤雅奈子)

  ◇  ◇  ◇

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