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「ガラナ」は珈琲の3倍のカフェイン含みアルツハイマー予防にも期待【時間栄養学的「気になる食品」】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月26日 9時26分

「ガラナ」は珈琲の3倍のカフェイン含みアルツハイマー予防にも期待【時間栄養学的「気になる食品」】

強壮効果や疲労回復効果がある

【時間栄養学的「気になる食品」】

 ガラナ

  ◇  ◇  ◇

 ガラナは、南米ブラジルのアマゾン川流域を原産とするムクロジ科のつる植物で、古くから薬用として種子を利用してきました。種子にはコーヒーの約3倍のカフェインが含まれており、強壮効果や疲労回復効果が期待されています。

 名称は南米の先住民族(ガラニス族)に由来します。彼らは果実を発酵させて種子を取り出し、粉末状に加工して飲料や薬として活用していました。日本では炭酸飲料やチョコレートとして親しまれており、近年ではガムやタブレットなどの形態でも販売されています。

 先ほど触れたように、ガラナの種子にはコーヒーの約3倍のカフェインが含まれていて、近年は滋養強壮効果が期待されています。カフェインには利尿作用があり、体内の余分な水分を排出することでむくみを改善しますし、集中力を高めアドレナリン分泌を促すことで心拍数や血流を増加させ、運動能力の向上をサポートします。さらに、心臓のポンプ機能を高めることで全身への酸素供給を促進し、疲労感の軽減も期待されています。近年の研究では、カフェインが脳内のアミロイドβの蓄積を抑制することが示唆されており、アルツハイマー病の予防効果も期待されています。

 そんなカフェインは、摂取によって体内時計のリズムを整えやすくすることがわかっています。つまり、時間栄養学の観点から見ると、朝に摂取することで最大限の効果を発揮する可能性があるわけです。

 朝のカフェイン摂取は覚醒状態を促進し、眠気を取り除くだけでなく、集中力や生産性の向上につながります。また、朝のカフェインは日中のエネルギー消費量を高め、活動的な一日をサポートすることもわかっています。

 一方で、カフェインを夕方以降に摂取すると、体内時計を乱し、睡眠の質を低下させる可能性があると報告されています。そのため、ガラナを含む食品や飲料を取り入れる際は、朝や昼のタイミングを意識することが重要です。

 その他にも、乳がん患者を対象とした実験では、倦怠感や疲労感の改善に効果があることが示されたり、ガラナを含むハーブ製品を摂取すると、体重減少が確認され、抗肥満効果も期待されています。

 ガラナの効果をぜひ健康的な生活に役立てていただきたいです!

(古谷彰子/愛国学園短期大学准教授)

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