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阪神FA大山争奪戦に巨人坂本までラブコールする深い意味…総額24億円超の大型契約提示に《相当悩んでいる》

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月27日 11時32分

阪神FA大山争奪戦に巨人坂本までラブコールする深い意味…総額24億円超の大型契約提示に《相当悩んでいる》

坂本勇人(C)共同通信社

 巨人の坂本勇人(35)が昨26日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億円ダウンの年俸5億円で単年契約を結んだ。

 18年目の今季は本格的に転向した三塁手部門でゴールデングラブ賞を受賞したものの、打率.238、7本塁打、34打点に終わった。打撃不振で6月下旬から2週間ほど二軍落ちを経験するなど、レギュラーに定着した2年目以降ではワーストの成績。2011年オフ以来、13年ぶりの減額に「1億円くらいダウンした。ダウンは当たり前。年齢的に厚かましく複数年にしてくれとも言わなかったし、一年一年が勝負」と気を引き締めた。

 巨人は今オフ、阪神からFA宣言した大山悠輔(29)らの補強を目指している。坂本はFA補強について「巨人は勝たないといけないチーム。大山くんはいい子なので来て欲しい」と「ラブコール」を送った。

 先日は阿部慎之助監督(45)が「優勝したからこそ補強が必要。大山くんは茨城出身なので東京に来て欲しい。5番で岡本の後を打つ核がいない。世紀の大FAの先駆者になって欲しい」と訴えれば、山口寿一オーナー(67)も「こちらがお声がけした選手に関しては、ぜひ来ていただきたい」と異例のラブコールを送ったばかりである。

 25日にはその大山が、大阪市内のホテルで行われた阪神の球団納会を欠席。21日のタイガース杯ゴルフ、23日に甲子園で行われたファン感謝デーには参加しており、オフの球団行事欠席は初めてだったことで「巨人入り決断か」との臆測が飛び交った。

 巨人は阪神の5年総額20億円規模を上回る、6年総額24億円超の大型契約を提示しているとされる。条件的に「巨人有利」とみられるが、「そうとも限りません」と、さる球界関係者がこう言った。

「巨人入りがほぼ決まっているなら、阿部監督やオーナー、ましてや坂本まで秋波を送る必要なんてありませんからね。もし一塁の大山が加入すれば、岡本が三塁へ回り、結果として坂本ははじき出される可能性がある。球団に頼まれたにしても、坂本の発言も異例です。大山が球団の納会を欠席したのは、他の参加者を気遣ったもので、阪神への決別の意味ではないそうです。相当悩んでいて膠着状態なのは確かですが……」

 阿部監督は「どっかのタイミングで直接交渉の席について、思いを伝えたいと思っている」と自ら出馬する意思を表明している。みんなでよってたかってアピールする巨人の作戦は奏功するか──。

  ◇  ◇  ◇

 大山争奪戦を制する有力球団は巨人と阪神だが、“ダークホース”が虎視眈々と狙っているようだ。いったいどこの球団か。なぜ、大山を欲しがるのか。いま、水面下では何が起きているのか。

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