不満タラタラ田中将大には《ダサすぎる》、楽天は無責任体質…両者に批判が殺到する当然
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月28日 11時32分
田中将大(C)共同通信社
後味が悪いのは確かだろう。
自身が26日に開いた会見で、楽天を自由契約になった田中将大(36)は何度も球団への恨み節を口にした。「球団には感謝しかないです」と言いながら、「実質1回、15分くらい」のみの交渉で減額制限(年俸1億円以上は40%)を超える提示を受けたとし、「もう期待されていないんだな」「やりがいを感じられなかった」「居場所がないんじゃないか、そう受け取った」と退団に至った心情を吐露。石井一久シニアディレクター(SD=51)が再契約の可能性を否定せず、「どんなことがあってもバックアップしていきたい」と話していることには、「別にそういう(再契約の)お話もないし、そういう(バックアップの)話も一切していない。困惑しているところ」と不信感をあらわにした。
この会見にSNS上で《格好悪い》《ダサすぎる》と厳しい意見が出たのは、ファンには《自業自得》の印象が拭えないからだろう。
メジャー移籍前の楽天での圧倒的な貢献は誰もが認めるところでも、2021年の復帰後は4年間で20勝33敗。それでも2億6000万円もの給料をもらった今季は、一軍登板わずか1試合の0勝1敗に終わった。大減俸は当然で、本人は「結果が出なければ(年俸は)下がるし、活躍すれば上がる。ダメだと思われればカットされる」とカネの問題ではないと言いながら、「もう期待されていない」「居場所がない」とグチをこぼす。4年間の年俸総計は25億3500万円。1勝当たり1億2675万円の費用対効果では、球団も来季に期待などできるはずがないだろう。
石井SDに向けられる批判
実際、ネット上では、功労者に減額制限超えのシビアな態度を示した球団を支持する意見が少なくないのだ。
「ただし、石井SDにはチーム内外から、批判が集まっています」とは、昨年限りでチームを去った球団関係者。こう続ける。
「石井SDは来季からGMに復帰することが決まっており、SDだった今季もチームの編成に深く関わっている。今回の騒動でも“もう少し、うまいやり方があったのではないか”との声が出ていますが、それ以上に選手や首脳陣には厳しく信賞必罰を求めながら、自らの責任を棚に上げていることに、チーム内では不満が鬱積しています。何しろ、18年9月にGMに就任し、21年からの監督を合わせて7年も球団の中枢にいながら、Aクラス入りはわずかに2回。それでも責任を取らず、一方で今年の今江監督を含め、19年の平石監督、20年の三木監督と3人の指揮官を1年で解任している。田中の不信感が石井SDに向けられているのも、そんな背景があります」
楽天には無責任体質が蔓延しているようだ。
◇ ◇ ◇
そんな田中の獲得にヤクルトが腰を上げているというが、実のところ大逆風が吹き荒れていて、まさかの「浪人危機」に瀕している。球界のレジェンド的存在なのにいったいなぜか。どうして田中は他球団から不人気なのか。その原因とは。
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