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三笘薫、久保建英ら欧州組ウインガーが攻守に躍動 恩恵受ける絶好調・森保ジャパン

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月30日 9時26分

三笘薫、久保建英ら欧州組ウインガーが攻守に躍動 恩恵受ける絶好調・森保ジャパン

三笘薫が堂々の2位(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada

 興味深いデータが公表された。

 欧州の主要リーグでプレーするウインガー(サイドアタッカー)が「どれだけボールを相手ゴールに向かって運んだか」を数値化した「プログレッシブ・ラン」の回数を調べたところ、1位のレアル・マドリード所属のブラジル代表FWビニシウスに続いて2位に英プレミアのFW三笘薫(ブライトン)、3位にスペインのソシエダでプレーしているFW久保建英が入ったのだ(データサイト「Date MB」から)。

 この「プログレッシブ・ラン」とは――。

「自陣内の場合=30メートル以上」「自陣から敵陣の場合=15メートル以上」「敵陣内の場合=10メートル以上」のドリブルを指す。

 攻守に躍動しながら豊富な運動量、ハードな上下動が求められるウインガーとして昨季の欧州CLとスペイン1部制覇の原動力となったビニシウスの後塵を拝したとはいえ、世界のトップ選手が集まる中、三笘と久保がトップ3に入ったことは、快挙と言っていい。

「三笘と久保は、攻め込まれた時は素早く帰陣して守備をして、マイボールになったら自陣から敵陣に進入。相手PA前ではラストパスを送り、自らシュートも放つなど、サイドアタッカーとしての能力の高さを発揮していることがよくわかる。この2人以外に仏1部のSランス所属の伊東純也と中村敬斗、ドイツ1部のFW堂安律(フライブルグ)、スコットランド1部の前田大然(セルティック)もそうですが、欧州主要リーグのウインガーには、素早い攻守の切り替えと同時に<ボールをアグレッシブに持ち運ぶ>プレーが厳しく求められる。代表主軸の日本人ウインガーが欧州でもまれ、レベルアップ。森保ジャパンはその恩恵を受けている」とは元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏。さらに続ける。

「森保監督は、2026年北中米W杯の2次予選最終盤の6月ラウンドから本格的に3バックに布陣変更。三笘、久保、堂安、伊東、中村、前田をウイングバックとして起用した。このウイングバックには<攻撃の時はウインガー><守る時はサイドバック>の役割を求められるが、所属クラブこなしている欧州組の選手たちは、森保監督の3バック・ウイングバックの新布陣に違和感なしにスッと順応しています」

 森保ジャパンがW杯最終予選で5勝1分けと快進撃を続けているのは、相応の理由があるというわけだ。

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