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佐々木朗希“強行突破”のドジャース入りには大きなリスク…タンパリング疑惑が異常事態に突入

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月30日 9時26分

佐々木朗希“強行突破”のドジャース入りには大きなリスク…タンパリング疑惑が異常事態に突入

佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ

 ポスティングでメジャー挑戦するロッテの佐々木朗希(23)とドジャースの「密約説」が相変わらず、海の向こうを賑わせている。

 日本時間21日、MLBのマンフレッド・コミッショナーがニューヨークで取材に応じ、両者に何らかの違反があった場合は「徹底的に調査する」「真相究明に努める」と発言。MLBのトップがわざわざ「密約説」に反応するのが異常なら、29日にはドジャースの地元メディア「ドジャーブルー」までが「密約説」の存在を認めた上で、「ドジャースが密かに佐々木と契約を交わしたという証拠はない。MLBは佐々木と交渉する全球団の状況を注視しているし、不正の可能性があれば調査する姿勢でいる」と報じたのだ。

 ドジャースのタンパリング疑惑は、あくまでもウワサだ。MLBや地元メディアまでが目の色を変えて”否定”する必要が果たしてあるのか。疑惑の打ち消しにやっきになっている事実が、逆に疑惑を深めているようにも思えてくる。

 生え抜きの投手が出てきても長持ちしないドジャースの球団体質も、佐々木にとっての逆風になりかねない。

 今季チーム最多の11勝をマークした2年目のストーン(26)は10月に右肩の手術を受けて来季絶望。7月には前年9月にメジャーデビューしたハート(26)がトミー・ジョン出術を受けることが明らかになった。メジャーデビューした23年に11勝したミラー(25)は肩を痛めて今季は2勝(4敗)。ビューラー(30=ドジャースからFA)は21年に16勝(4敗)するも、翌年に2度目のトミー・ジョン手術を受けてパッとしない。22年に16勝(1敗)したゴンソリン(30)は翌年、トミー・ジョン手術。先発右腕のメイ(27)も21年に同手術を受けた。いずれも生え抜きの投手だから、育成法や起用法に問題があるのか。

 佐々木はここまで5年間、離脱を繰り返して一度も規定投球回数に達したことがない。これから本格化するであろう投手にとって、ドジャースはマッチするチームとは言えないのではないか。

 ただでさえタンパリング疑惑がある中、“強行突破”するにはあまりにリスクは大。とりあえず、投手陣の育成や起用に定評のある球団に移籍。ドジャースなどのビッグクラブに行くのは、実績を積んで市場価値を高めてからでも遅くはないだろう。

  ◇  ◇  ◇

 そんな佐々木の移籍先にエンゼルスが急浮上している。エ軍と言えば大谷の古巣だが、いったいどういうことか。エ軍が獲得に向けて取った「異例の手段」とは。いま、佐々木の周りで何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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