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田中将大獲得に及び腰なのは《復活うんぬん以前の問題》…“外野”がフォローするほど現場との温度差浮き彫り

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月2日 12時1分

田中将大獲得に及び腰なのは《復活うんぬん以前の問題》…“外野”がフォローするほど現場との温度差浮き彫り

田中将大(C)共同通信社

 球界OBたちによる熱烈な援護射撃が止まない。

 昨1日、「サンデーモーニング」(TBS系)に巨人の桑田真澄二軍監督(56)が出演。楽天を自由契約になった田中将大(36)について、「僕は(活躍)できると思っています」とエールを送った。

「(2021~23年の)過去3年は150イニング以上投げている」と体力的には問題なく、今季1試合に終わった登板数についてもオフの右ヒジ手術の影響を指摘。楽天復帰後は20勝33敗と黒星先行ながら、「巡り合わせが悪かった」とフォローした。

 巨人やメジャーで活躍した上原浩治氏も、11月27日配信のYahooニュースの記事で「先発ローテーション入りを目指してやれるだけの力はあると思っている」と太鼓判を押せば、同じ巨人OBの高橋尚成氏も、自身のYoutubeチャンネルで復活に期待を寄せていた。

 が、球界OBたちがフォローすればするほど、浮き彫りになるのが現場との温度差だ。現時点ではどの球団も、田中獲得に及び腰になっているようなコメントが目立つ。

「現段階では前向きに考えてない」(西武・広池球団本部副部長)

「(獲得参戦の可能性は)ちょっと薄いかな」(中日・井上監督)

「獲得の対象になる可能性は、今のところないかなと」(ソフトバンク・三笠GM)

「(自分たちが獲得に)動いていくというより、どこかで頑張ってほしい」(阪神・嶌村球団本部長)

 どんな選手に対しても「欲しい!」と秋波を送る日本ハムの新庄監督ですら、「実績があり過ぎてどうなのかな。扱いづらいとかはないし、僕は気にしない。ただ、プライドとか、年俸も下がるだろうし」と、歯切れが悪い。

「田中の実力はともかく、楽天で起きたパワハラ騒動に関与していたとの疑惑が浮上するなど、素行面を気にする球団が多いのは確か。楽天きってのレジェンド選手で、メジャーの高額オファーを蹴ってまで復帰を選んだ。とはいえ、復帰当初の年俸は球界最高の9億円。田中に物申せる者はおらず、本人も勘違いしてしまったのではないか。それこそ、恩師である野村克也さんが存命なら、ガツンと言ってくれたのでしょうけど……。いずれにせよ、多くの球団にとって、田中の位置づけは復活うんぬん以前の問題といえそうです」(楽天OB)

 唯一、獲得の可能性があるヤクルトも、「ソフトバンクからFAの石川を獲得できなかった時の保険」という扱い。“外野”が援護射撃をすればするほど、田中の厳しい現状が浮き彫りになるとは、何とも皮肉なものである。

  ◇  ◇  ◇

 田中が“セルフ戦力外”となりかけていることで、かつての弟分でパワハラ退団した安楽智大の去就にも注目が集まっている。いったいどういうことか。メキシコでプレーする安楽の現在地とは。NPBへの出戻りは実現しそうなのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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