大谷ドジャース 「5年273億円」でサイ・ヤング賞左腕スネル獲得も…V10構想に致命的死角
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月3日 9時26分
大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports
ワールドシリーズを制したドジャースが、来季に向けてさらに大きなピースを加えた。
日本時間1日、ブレーク・スネル(31=ジャイアンツからFA)と契約合意したと発表した。
来季から5年総額約273億円のスネルは、2018年と23年にサイ・ヤング賞を獲得したメジャーでも一、二を争う左腕。今年8月には自身初のノーヒットノーランを達成している。
これによって来季のドジャース先発陣は大谷翔平(30)、グラスノー(31)、山本由伸(26)にスネルを加えた「強力な4本柱」になったとメディアは大騒ぎだ。
いずれも輝かしい実績の持ち主。彼らが額面通りに働ければ「強力な4本柱」になるのは間違いない。問題は4人がシーズンを通してフルに稼働できるかという点。というのも大谷をはじめ、いずれも肩肘に故障した傷があるからだ。
大谷は2度目の右肘靱帯修復手術明け。グラスノーもトミー・ジョン手術を経験し、移籍1年目の今季は右肘を痛めて8月以降、登板機会がないままシーズン終了。山本は右肩腱板損傷で6月中旬から3カ月近く離脱したし、右肘と左脇腹に故障歴がある。
メンツは揃っているように見えて…
スネルはこれまで9年間の最多投球回数が18年の180回3分の2。シーズン中に故障で離脱することが多いのだ。ジャイアンツでプレーした今季は左内転筋と左鼠径部を痛めて2度にわたって戦列を離れ、過去には肩や肘を痛めている。
ドジャースは今季、故障を抱えた先発陣でスタートした。案の定、グラスノーと山本は離脱。トミー・ジョン手術を2度経験しているビューラー(30)は1勝(6敗)止まり、同手術をしているパクストン(36)は7月に戦力外になった。先発陣が総崩れに近い状態で火の車に。シーズン途中のトレードなどでなんとかしのいだのが実情だけに、メンツは揃っているように見えて、来季も同じ轍を踏まないとも限らないのだ。
大谷はワールドシリーズを制した直後の祝賀会で、フリードマン編成本部長に「あと9回、やりましょう」と言ったそうだ。ドジャースとは10年契約だけに、自分がいる間はワールドシリーズで勝ち続けましょうと言ったのだろう。同本部長は「ショウヘイは簡単なことだと思っている」と苦笑していたが、傷だらけの先発陣が来季、正常に機能する保証はどこにもない。
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