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藤原紀香、篠田麻里子ら所属 サムデイ破産に見る芸能プロの栄枯盛衰…前近代的な事務所は淘汰される時代

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月3日 11時3分

藤原紀香、篠田麻里子ら所属 サムデイ破産に見る芸能プロの栄枯盛衰…前近代的な事務所は淘汰される時代

藤原紀香(左)と篠田麻里子の所属事務所が破産申し立て(C)日刊ゲンダイ

 藤原紀香(53)、篠田麻里子(38)らの所属事務所サムデイの破産申し立ては業界関係者には半ば予想されたものだったという。

「『サムデイ』は、とんねるずの元マネジャーが社長で、ことし3月破産手続きに入った『フィット』と同様ワンマン社長として知られていました。そのもとで、きちんと営業や企画のできるスタッフがいなくなっていたのでしょう。マネジャーとして勧誘されて、断ったという人もいますし、中小芸能プロに一部の所属タレントの営業を任せたりしていました」(芸能プロ関係者)

 帝国データバンクは倒産が相次ぐ芸能プロについて、ことし「行き詰まりが表面化している」との調査分析結果を公表した。民放を中心にテレビ業界が衰退の一方、SNSの台頭で個人で活動するタレントも増え、退所者も相次いでいる。有名芸能プロも創業者の死去などで後継がうまくいかないうえ、時代の趨勢についていけないところが大きいようだ。

 芸能評論家の中野義則氏が言う。

「実力があれば独立しても仕事が来るでしょうし、小栗旬さんのように事務所社長になったり、真田広之さんを筆頭に海外の事務所と連携してワールドワイドに活躍する道も開けている。サッカーや野球界のようにますますグローバル化し、旧態依然の芸能事務所は淘汰されていく流れでしょうね」

 前出の芸能プロ関係者も「企画力もなく、仕事も取って来ない上、出演料をピンハネするような前近代的なプロダクションはアウトになってきています」と言う。芸能リポーターの平野早苗さんの見方はこうだ。

「振り返ってみれば、映画全盛期からテレビへ芸能文化の中心が移り、さらに今はインターネットへと変わってきています。その移行期にあたり、俳優、タレントさんも事務所所属の方が安心だったり有利なら居続けるでしょうけど、米倉涼子さんをはじめ大物と呼ばれるような方たちこそやめているように感じます。発信力のある芸能人はもっと自由にやりたいことをやりたいようにしたいのでしょう。それで稼ぎ頭がいなくなったり、テレビなどの仕事が激減しているので、事務所を維持していく力がなくなっているのでしょう。使われる側と使う側という力関係はこれからさらに変化していくような気がします」

 既得権益にあぐらをかいて、時代の変化に対応できない組織が自壊するのは当然の帰結である。

  ◇  ◇  ◇

 篠田麻里子には、かつて、「関わった案件が次々と破綻する」というジンクスが、まことしやかにささやかれていた時期があった。

関連記事【もっと読む】所属事務所「サムデイ」破産で篠田麻里子の“さげまん伝説”再起動? 事業破綻・出演CM企業に不祥事続発の過去…では、“伝説”の再起動の可能性について伝えている。

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