巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月3日 11時32分
巨人のファン感謝デーで握手する長嶋茂雄名誉監督と阿部監督(C)共同通信社
巨人の阿部慎之助監督(45)は大人の対応だった。11月30日のファンフェスタに参加した際、国内FA権を行使し、阪神残留を決めた大山悠輔(29)にエールを送ったのだ。
巨人は阪神の5年20億円規模を上回る6年総額24億円超という破格の条件を提示し、阿部監督も「世紀の大FAの先駆者になって欲しい」と呼びかけたものの、フラれてしまった。同監督は「やることをやってチャレンジした。FAはこちらが決めることではない。本人の意向もあるだろうし」とした上で、大山に「また敵同士だけど野球界を盛り上げていこう」と共闘を誓うなど、すでに気持ちは切り替わっているようだ。
「でも、球団の上層部は怒っていますよ」とさる巨人OBがこう言った。
「先日、山口オーナーがFA補強について聞かれ、『補強は吉村編成本部長に任せているので、私の立場で具体的なことは申し上げるべきではない』と名前を出してから持論を述べた。『巨人有利』といわれた大山に最終的に逃げられ、FA補強に言及したオーナーや直接出馬した阿部監督は赤っ恥をかかされた。内心穏やかではないはずで、球団内はピリピリしています。もし残りの2人も取り逃がすようなら、上層部の怒りはさらに増幅するはずです」
今後はソフトバンクの甲斐拓也(32)、石川柊太(32)の2人の獲得に全力を注ぐことになるが……。
「今オフは2016年に成功して以来となる史上2度目のFA3人取りを公言。まさかの3戦全敗に終わるようなら、オーナーに『任せている』と言われた吉村編成本部長が責任を取ることになるのでは、とささやかれています。9月に執行役員になったばかりとはいえ、もともとフロントトップも兼ねる『全権』の原前監督に引き上げられた。その原前監督の退任に伴って空いた編成トップの座に繰り上がった形ですから、いつまでも安泰とはいえないわけです」(同)
甲斐との次回交渉は近日中に行われる予定。こちらも「巨人有利」といわれるだけに、今度こそ確実にモノにしないと、幹部のクビが飛びかねない事態になりそうである。
◇ ◇ ◇
それにしても、大山はなぜ巨人の誘いを蹴ったのか。条件は巨人の方が上だったし、今年の大山は東京に足繁く通って新居を探しているともっぱらだった。阪神には根深いトラウマがあり、在阪メディアとの関係も良好ではなかった。それなのにどうして残留を決めたのか。その「本当の理由」とは。
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