1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「あのクズを殴ってやりたいんだ」は奈緒の自然体の演技が効いている(碓井広義/メディア文化評論家)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月4日 9時26分

「あのクズを殴ってやりたいんだ」は奈緒の自然体の演技が効いている(碓井広義/メディア文化評論家)

奈緒(C)日刊ゲンダイ

【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】

 火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系)が佳境に入ってきた。

 佐藤ほこ美(奈緒)は市役所勤務の29歳。明るくて真面目な性格だが、結婚式当日になって新郎に逃げられるなど男運は良くない。そんな彼女が、訳ありの元プロボクサー・葛谷海里(玉森裕太)に恋をする。そして自分を変えるべく始めたのがボクシングだった。

 互いに引かれ合っているが、どちらも相手のことを気遣うあまり、自分の気持ちをストレートに伝えられずにいた。一度は離れたものの、海里はアメリカでのカメラマン修業を終えて帰国。ほこ美はプロテストに合格するが、スパーリングで強打されて入院してしまう。

 このドラマが、いわゆるラブコメであることは間違いない。しかし、どこか流し見できない磁力があるのも確かだ。たとえば、ほこ美は人一倍努力家だが、ずっと「努力に裏切られてきた人生」だとつぶやく。その上で仕事も恋も努力することをやめない。ほこ美と同年齢である奈緒の自然体の演技が利いている。

 また、ほこ美の母・明美(斉藤由貴)が、ほこ美を幸せにできないと言う海里を叱る。

「勝手に決めてんじゃないわよ! ほこ美の幸せは、ほこ美が決める!」

 こういう生きたセリフの連打がドラマを引っ張っていく。脚本は泉澤陽子と鹿目けい子による完全オリジナルだ。

(碓井広義/メディア文化評論家)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください