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フリーアナ牧原俊幸さん「カノッサの屈辱」と「食わず嫌い王決定戦」がナレーターとしての転機 【その日その瞬間】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月9日 9時26分

■大好きな落語の間の取り方や口調が役立った

 ナレーター業に役立ったのは落語でしたね。僕は落語が大好きで、いつも聴いていますから、落語家さんの間の取り方が体に染み込んでいる(笑)。「カノッサ」は映像にのせる声が私だけでしたから、とくにナレーションが重要で台本も面白かったので、ちょっとためてから落とすみたいな落語の口調を取り入れていました。

 食わず嫌いのコーナーが定年になる2018年まで続くとは思いませんでした。他にも「カノッサ」の後に「カルトQ」でクイズ出題のナレーターをやり、それで「クイズ!ヘキサゴンⅡ」にもつながったと思うので、本当にあの2つの番組は大きかった。

 退社後には数分の番組「ミライへの1minute」(テレビ西日本)のナレーションのオファーがきたのも、スタッフから「カノッサや食わず嫌いを見ていました」と言われたから。めでたくこの前200回を迎えました。僕はナレーションの仕事が好きですし、画面に出てはしゃぐタイプではないから、ありがたく思っています。

 話は変わりますが、昨年にゲンダイさんで断捨離のお話をしまして、メルカリで600くらいの取引をしているとお伝えしましたが、1年経って700近くになりました。大掃除シーズンなので僕の断捨離法を話しますと大量に集めていた落語などのCDはパソコンに音源を残し、そのCDや趣味のマジックの道具や本もメルカリで売るんです。

 今も100点ほど出品されている状態で、たまに売れています。メルカリのいい点は出品すると置きっ放しができるところかな。僕は安く設定しておいて、いつか誰かの目に留まればいいなというくらいに気長にやっています。意外な物でも欲しがる方はいるもので、取っておいた昔のある演劇のチラシを試しに2000円くらいで出してみたら売れました(笑)。出品して置いといて損はないと考えて、日々持ち物を整理しています。みなさんも大掃除の際にご検討ください。

(聞き手=松野大介)

▽牧原俊幸(まきはら・としゆき) 1958年7月、北海道出身。83年からフジテレビでアナウンサー。2018年からフリーに。現在「TOKIO城島 らくらく茂」(朝日放送)などのナレーターとしても活躍中。

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