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スター選手の引退模様アレコレ…主流は翌シーズン“1日だけ”マイナー契約でセレモニー

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月11日 9時26分

スター選手の引退模様アレコレ…主流は翌シーズン“1日だけ”マイナー契約でセレモニー

引退セレモニーで、額に入ったユニホームを手にジーター(右端)らヤンキースナインと記念撮影する松井秀喜氏=2013年7月29日、ヤンキースタジアム(C)共同通信社

 先日、ジャイアンツ時代ゴールドグラブ賞の常連だった遊撃手ブランドン・クロフォードが引退を表明した。

 クロフォードは最後の1年をカージナルスで過ごしたが、それまではジャイアンツの看板選手だったので、ジ軍は来季1日だけマイナー契約を交わし本拠地球場に呼んで記念品贈呈と始球式がセットになった引退セレモニーを行う。それが中心選手だった者に対する作法だからだ。

 松井秀喜もヤンキースで7年間中心打者として活躍した後、引退前の3年間を他球団で過ごした。引退の翌年も1日だけマイナー契約してヤンキースタジアムで行われた引退セレモニーに臨み、キャプテンのデレク・ジーターから記念品を贈呈され感涙に浸った。

■記念ツアー

 スーパースターがその年限りで引退を表明している場合は、遠征先のファンに別れを告げる引退セレモニーツアーが行われたことがある。過去にこのツアーをやってもらったのはクレメンス、マリアーノ・リベラ、ジーター、デービッド・オルティスの4人。このイベントは遠征先の球団に大きな負担を強いるため不評で17年以降、行われなくなった。

■撤回が横行

 バリー・ボンズは筋肉増強剤の力を借りて07年終了時までに通算本塁打記録を762まで伸ばした。しかし、違法薬物使用で評判は地に落ちていたためジャイアンツは契約更新を拒否。ボンズは他球団に活路を求めたが、球界一のヒールを取る球団はなく、事実上の引退状態になってしまった。

 ケン・グリフィーJrはケガの連続で、レッズでは満足な働きができなかった。09年に古巣マリナーズに復帰するとレジェンド扱いされて気が緩んだのか、10年5月の試合中に居眠りしていたことが発覚。それが問題視され、球団に「引退する」とだけ伝えてフロリダの自宅に帰ってしまった。

 メジャーリーグには引退宣言をしながら、気が変わって現役を続けるやからが少なくない。クレメンスは03年に「引退セレモニーツアー」までやりながら、シーズン終了後に引退を撤回。子分である左腕ペティットと共にヤンキースからアストロズに移籍すると絶好調で、18勝をマークして7度目のサイ・ヤング賞に輝いた。ペティットも兄貴分のクレメンス同様、10年に引退を表明したが、翌年に撤回。1年のブランクを経てヤンキースで復帰し、2年間で計16勝と結果を残した。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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