大谷翔平「3年連続MVP」に立ちはだかる身内最強ライバル…ベッツ遊撃コンバートでますます増す存在感
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月12日 9時26分
大谷翔平とベッツ(C)ロイター/USA Today Sports
改めてドジャースの幹部から大谷翔平(30)のリアル二刀流復帰の先送りが示された。
ロバーツ監督に続いて、ド軍のゴームズGMは日本時間10日、テキサス州ダラスのウインターミーティング会場で取材に応じ、11月に脱臼した左肩手術を受けた大谷が投球プログラムを再開したと発表。来年3月のカブスとの日本開幕シリーズでの投手復帰に関しては「確かにレギュラーシーズン序盤は重要だが、シーズン終盤にピークを持っていくことが理想的だと考えている」とし、投手復帰のタイミングはポストシーズンに入る10月から逆算して見極めると明かした。
来季開幕当初は、今季同様、DH限定で起用されることになるが、リアル二刀流復帰が遅れれば遅れるほど、3年連続MVP獲得は難しくなりそうだ。
大谷、フリーマンとともにMVPトリオを形成したチームリーダーのベッツが来季、右翼から遊撃に配置転換されるからだ。
これは走攻守すべてでチームに貢献したいベッツたっての希望で、今季も死球による骨折で離脱するまでは二遊間の守備に就いた。本人の思惑どおり、走攻守三拍子揃ったパフォーマンスを発揮すれば守備の負担が大きい遊撃手だけに、MVPの記者投票で重視される選手の貢献度を示すWARは当然、高くなる。
今季のナ・リーグMVPは最終的に大谷が満票で選出されたものの、守備での貢献度がないDH限定だけに、WARは一時、メッツのリンドーア遊撃手と僅差だった。一部のアナリストからは「守備に就かない大谷よりも、攻守での貢献度が高いリンドーアこそMVPにふさわしい」という声も上がったほど。
二刀流に復帰する来季はメジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)を達成した今季のような働きは見込めない。先発投手としてフル稼働すれば、一定の評価は得られるものの、ド軍首脳陣は登板試合数、イニング数に上限を設ける方針を明かしている。あくまでもポストシーズンに向けて二刀流を温存するためだが、遊撃にコンバートされたベッツは攻守の要として存在感を増すのは必至。
来季メジャー12年目を迎えるベテランが、3年連続MVPを狙う大谷に立ちはだかりそうだ。
◇ ◇ ◇
ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。
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