【佐々木朗希争奪戦 東西名門の勝算】ドジャース頭痛の種は絶対的抑え不在…投壊招いた手薄なブルペン
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月14日 9時26分
佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ
これが佐々木獲得の武器になるのか。
移籍先の本命といわれるドジャースのフリードマン編成本部長は日本時間12日、球団自前の放送局「スポーツネットLA」で来季の先発ローテーションについて、「シーズン序盤は確実に6人でいくと思う。グラスノーや他の先発投手にも伝えている」と、メジャーでは異例の先発6人制を敷くことを明言したのだ。
来季の先発陣は、山本由伸、グラスノー、今オフに獲得したサイ・ヤング賞2度受賞の左腕スネルが3本柱となり、故障明けの大谷翔平、ゴンソリン、メイが一定の間隔を空けながら登板するなど、柔軟にローテを組む可能性はある。メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏は言う。
「スネルは通算9年間で規定投球回に到達したのは2回だけ。年間通してローテを守れるかは不透明です。もともとドジャースは、5人ローテの時から先発を7人程度用意するなど、投手に負担をかけない起用をしている。6人ローテとなれば、7人目、8人目、9人目あたりまで用意し、故障者リストをうまく活用しながら、ローテを回すことになるでしょう」
そこで佐々木である。
ロッテに在籍した5年間で一度も規定投球回に到達したことがなく、2度肩を痛めるなど、故障による離脱も少なくなかった。
「ドジャースの育成力は高く、6人ローテは佐々木を獲得するうえで不可欠。7~9番手に入れば登板間隔を空けることができ、故障リスクも軽減されます」(友成氏)
一方で、不安を抱えているのがブルペンだ。今季のリリーフ陣の防御率は3.53で、30球団中4位だったが……。
「数字上は悪くないものの、今季は故障者が続出したこともあり、投手陣は崩壊寸前まで行った。開幕時の抑えだったフィリップスは7月に中継ぎに降格するなど、安定感を欠いた。ロバーツ監督が切望したトライネンとの再契約が実現し、シーズン中盤の加入で活躍したコペックがいるとはいえ、現時点で絶対的な抑えは不在と言えます。確実に計算が立つリリーバーは、今季防御率1.76をマークしたベシアくらい。トライネンも36歳を迎えて近年は故障がちだし、コペックも制球に不安がある。後ろがしっかりしていれば先発はより少ない球数、短いイニングで済むが、今のままだと佐々木は心身で負担を強いられかねません」(友成氏)
佐々木を取るためにも、ブルペン強化は急務だ。
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