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ドジャース首脳陣を悩ます大谷の「やる気マンマン」…ビクビク痙攣してもお構いなしの特異なメンタリティー

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月14日 9時26分

ドジャース首脳陣を悩ます大谷の「やる気マンマン」…ビクビク痙攣してもお構いなしの特異なメンタリティー

大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

「シーズン序盤は確実に6人でいくと思う。ヤマモト(由伸=26)もオオタニ(翔平=30)もそのローテに慣れている。ずっと6人かは分からないが、グラスノー(31)や他の先発投手にもその話はしている」

 ドジャースのフリードマン編成本部長が、こういって来季は先発6人制でスタートすることを明言している。

 メジャーの先発ローテは、通常5人が中4、5日で回るが、それを6人にして中5、6日にしたいということだ。

 大谷は2度目の右肘手術明け。山本は今季、右肩腱板損傷で2カ月以上、戦列を離れた。21年にトミー・ジョン手術を受けたグラスノーも、右肘を痛めて8月上旬に離脱している。先発が故障持ちだらけだけに、登板間隔を広げて少しでも負担を軽減しようという意図がそこにはある。

 ロバーツ監督は大谷の投手としての復帰時期に関して、3月の東京開幕での登板は難しいとこう言っている。

「(右肘手術明けだけに)25年のイニングのマネジメントが重要になってくる。(プレーオフの)10月から逆算すると、3月は難しい」

 手術明け1年目は、投球イニング数が制限される。3月から投げていたら、プレーオフに行く前にリミットに達してしまうというのだ。

 ところが、大谷本人は投げる気満々。「なるべく早い時期に焦点を当てたい。開幕が一番、早いところだし、自分としては最短を目指していきたい」と言う。

 ワールドシリーズでは盗塁を試みて左肩を脱臼、想定外の手術を受ける結果になった。投手に復帰する来季は慎重を期して、盗塁は自重するのかと思ったら、

「投手としてその試合の中で投げていたとしても、進塁した方が(勝利の)可能性が高ければ、もちろんいく準備はしたいと思っている」と言うのだ。

「大谷は多少、ダメージがあっても、チームの勝利のためにはフル回転せざるを得ない性分です」と、現地特派員がこう続ける。

「顕著だったのはエンゼルス時代の昨年7月28日、タイガースとのダブルヘッダーです。『2番・投手』として1試合目に完封勝利。その45分後にスタートした2試合目も、休養を勧める首脳陣を制してスタメン出場。本塁打を2本打ったものの、試合中にけいれんを起こした。当時、ネビン監督は二刀流の負担を考慮、話し合いの場を設けて大谷には何度も数試合の休養を勧めていたのです。ただ、そのたびに大谷は出られる状態だと言って休もうとしなかった。

 プレーオフの可能性がある以上、休むわけにいかないと。結局、リアル二刀流のムリがたたってシーズン終盤に右脇腹を痛め、2度目の右肘靱帯修復手術まで強いられた。エンゼルスの首脳陣の起用法に問題があったと言われますが、試合に出られると言い張る主力選手を、強引に休ませるというのは、実際問題として至難の業ですからね」

 手を抜いて休もうとする選手も中にはいるに違いないが、大谷の場合はまったく逆。ドジャースの首脳陣は、出られるという本人を縄で縛り付けてでもベンチに置いておけるのか。それはそれで監督やコーチは気を揉むに違いない。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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