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米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月15日 9時26分

米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

米倉涼子(C)日刊ゲンダイ

 米倉涼子(49)主演「劇場版ドクターX FINAL」(東宝)が6日に公開された。公開後3日間の観客動員数は約44万1400人、興行収入は約6億380万円で、筆者の試算によると、最終興収は30億円強となりそうだ。普通に考えれば上出来の数字なのだが、それが米倉の主演映画となると、評価が微妙に変わってくる。

 米倉の主演作品は2010年2月公開の「交渉人 THE MОVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦」(東映)以来、実に14年ぶり。全7シーズンの平均視聴率が20%を超えるテレビ朝日系の「ドクターX~外科医・大門未知子」の待望の映画化ということで、公開前から興行成績に大きな期待がかかっていた。

 最近の人気ドラマの映画化といえば、鈴木亮平(41)主演で23年に公開された「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~」(東宝)が、約45.3億円の最終興収を記録。ドラマ「ドクターX」シリーズの長い歴史を考えれば、「劇場版ドクターX」は期待外れの数字といえるだろう。

期待値の高さから落胆の声も

 しかも、「劇場版ドクターX」には、かなり高めのハードルが設定されていたという。製作サイドからこんな声も聞こえてきた。

「『ドクターX』がターゲットにしていたのは、今年8月に公開されて大入り満員が今でも続いている満島ひかり(39)主演の『ラストマイル』(東宝)だったんです。8月下旬の公開から4カ月が経ち、数字も緩やかに下がり始めるであろう時期に、満島から米倉が“興収の女王”に取って代わるというイメージだったのですが……」

「ラストマイル」の興行成績は公開から15週目強で、すでに約58億9800万円という驚異的な数字を記録している。60億円突破は時間の問題だろう。

 そんな単発の映画に、2012年10月期から始まった“大門未知子”が決めゼリフさながら「失敗しないので」と意気込んでいたとしても何ら不思議ではない。大健闘なのだが、期待値が高すぎたために製作サイドの落胆は隠しきれないだろう。

 それにしてもなぜ、「ラストマイル」と「劇場版ドクターX~」は、これほどまで差がついてしまったのか。筆者の試算が正しければ、ほぼダブルスコアで「ラストマイル」の勝利だ。映画関係者を取材すると、最も多かったのが「ラストマイル」の企画力という声。人気脚本家、野木亜紀子氏のオリジナル脚本に、彼女が手掛けた「アンナチュラル」「MIU404」(ともにTBS系)という2つのドラマの要素を詰め込んだ“シェアードユニバース”の手法を取り入れたことも勝因の一つとなった。

「『ラストマイル』は満島の“物流倉庫のセンター長”という地味な役どころの設定に、面白みに欠けるとの不安の声も多かったのですが、その個性的な演技に驚かされましたね。生き生きとして、表現力が繊細で、産毛の一本一本まで“舟渡エレナ”だったのです。一方の米倉は年齢の問題や病気の影響があるのか、どこか精彩を欠いているようにも見えました」(映画関係者)

 “興収の女王”は満島に落ち着きそうな年末の現状だが、「大門未知子はこれで最後」と“当たり役”を離れた米倉。これから女優として、どう幅を広げていくのかに期待したい。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

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