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「仮面の忍者 赤影」で青影役 金子吉延さんは週5日の病院通いで「ダイジョーブ?」【あの人は今】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月16日 9時26分

 仕事は20代半ばで俳優業から足を洗い、水道管の設備工事の現場で長年働いた。

「役者を続けてりゃよかったな、とは思わない。人間関係が嫌になってやめたから。その点、水道管の設備工事の仕事は、いい仲間がいて楽しかったよ。オレが一家の大黒柱でも、月30万~40万円になったから食べていけたしね。ずっとひとり親方でやって、60歳を過ぎたら、だんだん現場に呼ばれなくなったんだ」

 結婚はしなかったのか。

「一度もしなかった。したい女性に出会わなかったんだよ。幼い頃からずっと撮影所にいて、周りは大人ばかりだったから。今となったら、誰かと結婚していればよかったね。オフクロが亡くなったら、オレ、1人じゃない? 最後は孤独死だよ……」

 病気が重なり、気が弱くなっているようだ。「安否確認だよ」と、頻繁に電話をくれる友人らが支えてくれているという。

■モテモテの赤影は3回結婚

 さて、東京・渋谷生まれ、板橋育ちの金子さんは、4歳のとき劇団「あすなろ」に入団。66年、映画「大忍術映画 ワタリ」で主演をはると、翌67年に放送がスタートした「仮面の忍者 赤影」で主役のひとり・青影を演じ人気獲得。その後も「河童の三平 妖怪大作戦」「どっこい大作」(NET=現・テレビ朝日系)などで主演した。

「ただ楽しい、って気持ちでやってた作品が、50年以上たった今も、覚えていてくれる人がいるんだからスゴイよね。『ダイジョーブ!』と言うときの手の動きは、演出の倉田準二先生のアイデア。赤影を演じた坂口(祐三郎)さんは、イイ男だったから女性にすごい人気だったよ。番組放送中、スポンサーだった三洋電機のイベントに、オレら3人がメインゲストで呼ばれたことがあってね。坂口さんが仮面を外したら、女性から『キャ~!!』ってすごい悲鳴があがった(笑)。坂口さんはオレと違って、3回も結婚したんだよ」

「白影を演じた牧冬吉さんが亡くなったとき、オレは知らなくて葬式に行けず、坂口さんが21年前、脳出血で亡くなったときは、マネジャーから電話があった。あ、絶対悪い知らせだ、と思ってとらず、折り返さなかったら、今度は奥さんが留守番電話に『亡くなった』って……。最後に会ったのは、その1年くらい前。九州にいた坂口さんが仕事で上京したとき、オレの行きつけの飲み屋に来てくれてね。酔っぱらってオレと別れた後、『吉延を頼むなぁ』と言ってくれてたんだって。61歳で亡くなるなんて、早過ぎるよね」

(取材・文=中野裕子)

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