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裏金「目くらまし」政倫審での真相解明はハナから無理!自民衆参19人“ギュウギュウ詰め弁明”のア然

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月16日 16時3分

裏金「目くらまし」政倫審での真相解明はハナから無理!自民衆参19人“ギュウギュウ詰め弁明”のア然

まるで在庫一掃セール(C)日刊ゲンダイ

 まるで在庫一掃セールだ。17日から裏金議員の弁明の場となる衆参政治倫理審査会が開かれる。衆院側は全面公開で、対象は旧安倍派と旧二階派の15人。旧安倍派幹部「5人衆」の1人である萩生田光一元政調会長や、旧二階派の事務総長だった平沢勝栄元復興相らが出席するが、問題はギュウギュウ詰めの超過密スケジュールだ。

 日程は19日までの3日間。氏名の五十音順で開催し、17日は4人、18日は7人、19日は4人が出席する。1人あたりの持ち時間は「弁明10分、質疑44分」の計54分。今年2~3月に行われた衆参政倫審には、旧安倍派の事務総長などを務めた西村康稔元経産相、松野博一前官房長官ら計10人が出席。その際の持ち時間は「弁明15分、質疑1時間5分」の計80分だったのに、今回は30分近くも短縮されるのだ。

 その上、肝心の質疑時間は政倫審の委員を務める議員が所属する各党に配分される。現在、衆院政倫審の委員25人のうち与党は自民11、公明1の計12人。野党は立憲民主9、日本維新の会2、国民民主2の計13人だ。自公与党が10分以上の質疑時間を確保すれば、ただでさえ短縮された野党全体の追及時間はドンドン削られる。さらに立憲、維新、国民民主の3党に割り振ると、それぞれの質疑時間は10分前後に過ぎない。

超が付く過密日程で薄まる一人一人の悪印象

 2~3月の政倫審でさえ、裏金議員への追及は時間不足で尻切れトンボに終わったのに、今回は裏金事件の「真相解明」なんてハナから期待するだけムダだ。ましてや、18日には参院側でも政倫審が開かれる運び。旧安倍派の裏金議員27人のうち、公開を希望するなどした山谷えり子、森雅子、太田房江、松川るいの4氏が弁明する予定だ。

 衆院側で1日7人もの裏金議員が弁明する裏で、同時進行で参院の裏金議員に弁明の機会を与えるとは、窮屈な日程にも程がある。怒涛の弁明ラッシュは、真相解明を求める国民の目をそらすセレモニーでしかないのだ。

「『赤信号みんなで渡れば怖くない』と言わんばかりに、政倫審に大挙して押しかければ一人一人の裏金イメージは薄まります。形ばかりの『みそぎ』を済ませ、年内決着を狙う思惑はミエミエです。そもそも政倫審出席の意思があるなら、総選挙前の通常国会で野党の開催要請に応じ、時間をかけて堂々と弁明すればよかった。選挙への悪影響を恐れて尻込みしながら、少数与党に陥った途端、臨時国会のタイトな日程の最中に弁明の“大安売り”で幕引きを図るとは、有権者を愚弄しています」(政治評論家・本澤二郎氏)

 旧安倍派の裏金づくりが再開した経緯を巡り、政倫審における幹部の証言と、有罪が確定した元会計責任者の刑事裁判での証言は食い違っている。

 年明けの通常国会では彼らの国会招致を実現させ、そろそろ「野党多数」の成果を示すべきだ。

  ◇  ◇  ◇

「都議会自民党」が開いた政治資金パーティーを巡り、裏金化していた疑いが浮上。そのスキームは安倍派がやっていた裏金づくりとほぼ同じ――。●関連記事『【もっと読む】自民党都議会でも裏金疑惑!やはり浮上した“安倍派スキーム”…すでに特捜部が動き、石破政権は大ピンチ』で詳報している。

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