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マルティネスが中日蹴って巨人入りの思惑と波紋…井上新監督が直面する守護神&左腕エースW流出の埋まらない穴

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月16日 11時1分

マルティネスが中日蹴って巨人入りの思惑と波紋…井上新監督が直面する守護神&左腕エースW流出の埋まらない穴

マルティネス(C)共同通信社

 最強守護神の争奪戦がついに決着した。

 キューバの地元メディアは日本時間15日、中日を自由契約になったキューバ人守護神のライデル・マルティネス(28)の巨人入りが決まったと報じた。

 2017年に育成選手として中日に入団。在籍8年間で303試合に登板し、166セーブ、防御率1.71。今季は2勝3敗43セーブ、防御率1.09で2年ぶりにセーブ王を獲得した。今季で年俸2億円の3年契約が満了し、中日は球団史上最高の4年総額40億円の大型契約を用意したものの、巨人が年単位でこれを上回る2年24億円を提示していた。某球団のフロント関係者が言う。

「巨人の条件が上回ったのはもちろん、マルティネスはあえて、2年契約にとどめたのかもしれません。日本人扱いとなる国内FA権の取得まで残り2年と15日前後。2年契約を終えるFA権取得前年に、さらなる好条件を手にしたいのでしょう。何しろ、マルティネスのメジャーでの評価はかなり高い。米記者のフランシス・ロメロ氏がX(旧ツイッター)に投稿したところによれば現在、メジャーにおける市場価値は最大6年総額92億円に上るといいます。マルティネスは現時点で亡命する気はないため、以前に米国とキューバとの間で検討された『亡命ナシでのメジャー移籍』が実現すれば、米挑戦も視野に入れているのではないか」

 そんな絶対的守護神を獲得した巨人はこのオフ、FA宣言した大山悠輔(阪神)、石川柊太(ロッテ)の獲得に失敗。ようやく大魚を釣り上げることができた。今季最下位に沈んだ中日で43セーブを挙げており、リーグ連覇を狙う巨人なら50セーブ到達も夢ではない。

 一方で気の毒なのは中日の井上一樹新監督(53)だろう。キューバの地元メディアによれば、マルティネスは巨人入りを決めた理由に、「日本シリーズに出場して優勝すること」を挙げたという。今季終了直後の帰国時には、涙を浮かべて中日への思いを語っていたものの、万年Bクラスに沈むチーム事情が残留の障壁になった可能性は否めない。球団OBの話。

中日は苦戦必至

「井上監督はマルティネスと焼き肉を囲んで残留を懇願したものの、焼け石に水でした。彼の代わりは誰も務まらないし、現有戦力からの抜擢で賄うには苦しい面もある。フロントは早速、新外国人の先発投手を獲得したとはいえ、このオフはマルティネスに40億円もの《予算》を用意したことでなかなか身動きができず、補強は後手に回らざるを得なくなった。絶対的守護神に加え、左腕エースの小笠原慎之介もポスティングでメジャー移籍することが確実。ドラフトで大学ナンバーワン左腕の金丸夢斗(関大)を4球団競合の末に指名したものの、このままでは生命線である投手力の大幅なダウンは避けられず、苦戦は必至です」

 立浪前監督時代は2022年オフに楽天とのトレードで涌井秀章を獲得するなど、それなりのお膳立てはあったが……。

「今季、最下位を争ったヤクルトはこのオフ、FAで茂木栄五郎を獲得。FA宣言した福谷浩司取りにも動くなど着々と補強を進めている。優勝の巨人に16.5ゲーム差、4位広島に6.5ゲーム差をつけられただけに、来季、上位を狙うためには、マルティネス資金を積極的に補強につぎ込むべきです」(前出のOB)

 新監督をどこまでバックアップできるのか。フロントの新政権に対する本気度も問われそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 巨人にとってマルティネスは4年とも5年越しともいえる“恋人”だった。いったいどういうことか。巨人が中日フロントをブチギレさせたことの顛末とはなにか。この数年間、水面下では何が起きていたのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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