小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」がタテ型ショート動画全盛の中国でブームのワケ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月17日 9時26分
小泉今日子(左)と小林聡美(C)日刊ゲンダイ
今、中国の動画サイトで「団地のふたり」(NHK-BS)がブームになっている。中国でNHKが直接放送しているわけではなく、海賊版なのだが、放送直後に字幕付き動画がアップされ、SNS上ではコメントで盛り上がるという。物語は、おひとりさまになった55歳の女性2人、小泉今日子演じるノエチと小林聡美演じるなっちゃんが実家の団地に戻ったことから始まり、まったりした時間が流れる。
中国といえば、いま、スマホで見る「タテ型ショートドラマ」が大流行。1話3分程度の間にストーリーがジェットコースターのように激しく展開する。中国では100を超えるプラットフォームアプリが誕生し、国内市場規模は1兆円超え。海外にも進出。日本でもTikTokを中心にブームが広がり、iPhoneのアップル社も本格参入し始め、中国を中心に「タイパ」を求める現代人にとって、地上波テレビに代わる最強のエンタメツールになっている。そんな中国で、なぜ対極の「団地の──」ブームが起きているのか。中国人ジャーナリストの周来友氏が「団地への郷愁と競争疲れ」としてこう続ける。
「1980年代まで中国では社区という日本の団地に似たような住宅地がほとんどでした。国営か職場が経営していて、平等に配られていました。団地は“中流”“家族団らん”の象徴でした。まさに物語と同じ40、50代の“団地世代”からは懐かしく映った。中国も収入格差は激しく、頑張っても先が見えない。目の前の生活に追われ、子供を産み育てることに意味を見いだせなくなりました。そんな競争社会に疲れた若者たちにとって、親やおじいちゃんおばあちゃん世代から聞いていた『豊かではないけれどプレッシャーのない、家族、地域とのつながりがある団地暮らし』に憧れ、中高年と若者双方で人気に火が付いたんだと思います」
SNSではドラマに登場する、絵日記をマネた投稿や、ドラマ内のメニューを再現する投稿など二次的な広がりも見せている。そんな盛り上がりの背景に支持層がスマホを使いこなせる中高年というのも大きい。
「日本以上にスマホがないと生活が成り立たない中国で、スマホを使いこなす第1世代が団地世代とイコール。彼らに刺さる“等身大”コンテンツといえます」(周氏)
海賊版がリアルタイムで配信されていることも含めて、時代の閉塞感を象徴しているのかもしれない。
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