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今年はNHKドラマばかり面白かったワケ…最終回『光る君へ』は歴代ワースト2位も高評価

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月17日 9時26分

今年はNHKドラマばかり面白かったワケ…最終回『光る君へ』は歴代ワースト2位も高評価

『虎に翼』も高評価(C)日刊ゲンダイ

《初めて大河ドラマを完走した》なんて声も多い。15日に最終回を迎えた吉高由里子(36)主演のNHK大河『光る君へ』。最終回の世帯視聴率は前回より1ポイントアップの11.0%(個人6.5%、関東地区=ビデオリサーチ調べ)で、全48話の平均は10.7%(個人6.2%)だった。

「2019年の『いだてん~東京オリムピック噺~』の8.2%は上回ったものの、前作『どうする家康』の11.2%を下回って大河の歴代ワースト2位に。ですが、ドラマの内容そのものの評価は内外で高い。紫式部役の吉高さん、藤原道長役の柄本佑さんの繊細な演技もそうですが、やはり脚本の大石静さんが描く“人間ドラマ”は一級品ですよねえ。いくら世帯視聴率はアテにならないと言っても、もう少し数字を取ってもおかしくなかったと思える大河だったような……」と民放キー局プロデューサーは首をひねる。

 レビューサービス「Filmarks」での評価は5点満点で4.1(16日現在)。《毎週日曜夜が楽しみで正座待機するほどハマっていました》などと、俳優も脚本も絶賛する書き込みがずらりと並ぶ。

 元テレビ誌編集長は「やっかみ半分、テレビ業界内からは《大河は制作費も時間も使えるからね》などと豪華なセットや衣装をうらやましがる声も聞こえてきます。が、それだけでもないでしょう」と、こう続ける。

「視聴率以外のところでSNSでも話題になった、今年印象に残った連ドラはいくつかありますけど、私が《面白かった》とすぐに思い浮かぶのは、伊藤沙莉さん(写真)の『虎に翼』、窪田正孝さんの『宙わたる教室』、小泉今日子さんと小林聡美さんの『団地のふたり』と、いずれもNHKのドラマばかり。そりゃ確かにNHKはお金も時間もかけられるし、『光る君へ』は別格としても、『宙わたる教室』や『団地のふたり』は民放と比べてもそこまで制作費がかかっているとは思えません。結局、俳優さんと台本がしっかりしている、丁寧に作られた“人間ドラマ”を、視聴者もしっかり見極めているんだと思いますよ」

■視聴者を魅了するドラマは“お金”だけじゃない

 ちなみに『団地のふたり』はBS放送だったが、Filmarksでの評価は『虎に翼』が4.4、『宙わたる教室』が4.3、『団地のふたり』が4.2と、いずれも『光る君へ』を上回っている。視聴者を魅了するドラマは“お金”だけじゃないのだ。

「もちろん今年の民放にだって、4.5の評価を取っている杉咲花さん主演『アンメット』(カンテレ・フジテレビ系)など、いいドラマはありましたけど、ここ数年はNHKの方が、より新たな視聴者層を取り込もうと試行錯誤、奮闘しているように映ります。その象徴が、女性による女性のための大河『光る君へ』だったのでは」(スポーツ紙放送担当デスク)

 2025年の連ドラ戦線は果たして……。

  ◇  ◇  ◇

「宙わたる教室」では“金髪”の小林虎之介ファンが急増したようだ。関連記事【もっと読む】窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中…では、作中でキーパーソンを演じた小林虎之介について伝えている。

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